8UPPERSのセカイ（eight） (ページ25)

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『なんですか、ここ？』

「駐車場？」

『こんな大っきい外車を停めとく駐車場では無いような…』

「まあ、確かに砂利多いしラインがどこかもようわからん駐車場やから車痛める危険性はあるけどな～」

この車にそんな執着もないし、目的地に一番近いし、タダやし、で、いつもココに停めてる。

「さ、降りて」

『あ、はい…』

降りるんは勝手にどうぞっ、て、ドアロックだけ解錠したったら、自分でドア開けて、

『キャ！！！』

「はあ？！」

…一瞬で俺の視界から消えた(汗)

「ヲイっ！！(怒)」

なんで転がり落ちるねん！！

「お前、それマジか？！」

慌てて降りて助手席に回ると四つん這いになって腰をさすってるし…

『痛いっ…(涙)』

「なんで落ちたりするかな？！(怒)」

『車高が高いの忘れてましたww(苦笑)』

「泣きながら笑うなっ！…どこ打ってん？」

『落ちる時にシートに腰をぶつけて、落ちてから膝と手をついたから、…ホラ』

「うわっ」

広げて見せた手のひらは砂利のせいでボコボコ、そんで膝にはまだ砂利が何個か刺さったままで擦りむけて血が出てるし

「何やってんねんっ、もー！…ハンカチは？」

『リュックの中にあります…、』

「リュック？あ、コレか。」

シートに残ったままのリュックに手をかけ、…でも、女のカバンの中見るんとか躊躇われるしで、目の前に持って行って自分で探させる

『えっと、あ、ココにあります、…って、あれ、』

指でつまんで取ろうとしてるけど空振ってばっか。

てか、

「上すぎ！、もうちょい中やろ？」

『え、あれ？』

「あー、もうまどろっこしい！」

手ぇ突っ込んで、鷲掴みにしたハンカチを渡したったらそれで膝を拭くけど、やっぱりビミョーに的を外してるし。

…もしかして

「お前さ、検査の時に瞳孔開く目薬点した？」

『…ああ！点しました点しました！』

「それでや。距離感とかめちゃくちゃになってて足踏み外したんや」

『なるほど…』

「何納得してんねんっ。ハンカチ貸せ。俺が拭いたる」

『…ご迷惑おかけします』

「しゃーないやろっ、眼帯だってしてんねんから、黙って拭かれてろっ」

四つん這いから三角座りにさせて膝の砂利を取り、血を拭いてAが持ってた絆創膏を貼ってやったら

「いっちょあがり」

『ありがとうございましたww』

Aは、まだ涙粒が残る目で笑って見せた