11 jackyのセカイ ページ11
芝生の上にレジャーシートを広げてその真ん中に座って見せても、両手に荷物を提げたまま不思議顔で立ち尽くすジョニーとトッポ。
いや、天気が良いから、買い出しのついでにショッピングモールに併設されてる緑化公園に来てみたんや。
たまにはこういう所でのんびりする経験もさせたりたい、て。
「ほら、いつまでも突っ立ってんと、荷物その辺に置いて座れって！」
腰を浮かせて片方ずつ引っ張ってやっても、まだ困惑しているふたりは、顔を見合わせるばかり。
「もー！」
ちょっと乱暴かもしれんけど、ケツどついたったら、やっと、…それでもおずおずと靴を脱ぎ、シートに上がってきた。
で、座ってからもものっそ居心地が悪そう。
「……、、、」
「……、、、」
はぁ、……。
「さあさあ、今日はココで昼メシやで〜♪」
ことさら陽気に振る舞いつつ、途中で買ったモノを取り出して準備を始めてみても『ソレホンキでイッテルノ？』って訴えかけてくる４つの目。
けど、そんなん、もう御構い無し！やるったらやるねん！
「ほれ、美味そうなサンドイッチやろ？どれがいい？トッポは玉子にするか？ジョニーはチーズとハム、どっちがええ？」
「…どれでも、、、」
「…どっちでも、、」
ん、もー！！そら、慣れてへんから仕方ないかもしれんけど、辛気臭いのう！
「ほんじゃ、適当に配るで。飲み物もあるからな。はい、いただきます！」
「…いただきます」
「いただき、ます」
「いつもみたいに車で済ますのもええけど、たまには外で食べるんもええやろ？」
その問いに、
「うーん、、、」って、周りが気になるんかキョロキョロしながら食べるトッポと、
無言で膝抱えたままちびちび齧ってるジョニー
…はぁ、思い通りには行かんもんやな
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年10月5日 22時
