指に触れる愛が、２ (ページ38)

今日:8 hit、昨日:72 hit、合計:706,996 hit

・ページ38

『私もこっちの方が好きやな。勇人絶対スピーカーいちいち並べるの面倒で嫌になるよ』
「確かにな。…でも、このたくさん置くタイプも捨てがたい、ずっと置いとけばええんちゃうの？」
『え…やってリビングに置くんやろ？…邪魔やない？シアタールームとか作るなら話は別やけど、今の設備と入れ替えるだけやったら絶対バータイプがええと思う』
「…その通りやな(笑)バータイプで1番ええのどれですか？」
店「そうですね…お値段は張ってしまうんですが…こちらが」
「…どう？」
『ええんちゃう？…まあ私バータイプなら反対しないし、気に入ったの買ってください(笑)』
「……まあ店員さんが1番ええって言うんやからこれが1番やろ！これにしよ」
店「あ、ありがとうございます…！」

さすが野球選手…即決だよ…推定年俸3億越えはやっぱ違うよな…

「…え、なにこれ！」
『…犬？』
店「あ、それもスピーカーです」
「スピーカー！？…なあこれ買おうや(笑)」
『気に入っちゃってるし…買ったとしてどこに置くん、それ』
「寝室。音楽流す用で」
『…(苦笑い)』
「オモロイやん、これ」
『いや、待って、これ…23万だよ…高…(笑)』
「ホンマや…こっち(バータイプの)より高い(笑)」
『(笑いが止まらない)』
「なあなあ」
『もー(笑)買えば？(笑)』
「よし♪」

買う気満々の坂本と苦笑いのAA。
この2人仲良しなんだな～、もう付き合って結構長いよな？
微笑ましいやりとりに、接客も忘れてボーっとする。
…ハッ、いけないいけない。

店「こちらもご購入でよろしいですか？」
「はい♪」
店「他にも何か見られますか？」
『あっ、オーブン見たいんですけど…』
店「オーブンですね、ご案内します。スピーカー2つはレジの方に先に運んでおきますね」
「お願いしまーす」
『めっちゃご機嫌やん…(笑)』
「いや～…ええ買い物やわ(笑)」

その後オーブンを買い上げて2人は帰っていった。

店内では、

「…坂本って実物の方がカッコいいんだね」
「Aちゃんめっちゃ顔小さかった…」
「…てか思ってたより仲良しでお似合いだったね」
「「それな」」

と坂本Aカップルに心を奪われる人が続出していた。