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『勇人は、私のこと愛してるでしょ?』
「当たり前やろ」
『やろ?私、ちゃんと知ってるもん。勇人が私を愛してくれてるっていう自信があるから…何があったって、揺るがないよ』
思わず、泣きそうになった。
なんでそんなに、強いんだよ。男の俺よりも遥かに男らしい、揺るがない、その芯の強さにまた惹かれた。
俺も、知ってるよ。お前が俺を愛してくれてること。
『やからちゃんと、乗り越えよう。過ぎるのを待つだけじゃなくて、向き合って、さ』
「やな…ちゃんと、ケジメつけるよ」
『うん』
「やから、待ってて。すぐ、いつもに戻れるようにするから。…色々終わらして、外で、堂々とデートしよ」
『ふふ、うん』
全ての理由は、この愛を、守りたいから。
それ以外に行動する理由なんて、ない。
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それから、数日。ちゃんと話しをつけてきた、と勇人から連絡があり、球団が正式に「今回の報道に関して、全て事実ではない」ということを発表してくれて、事態は収束した。
撮影現場ではトッティが良かったね、と笑ってくれて、私はここ最近の心配の種がなくなり、心から安堵していた。
戸「ねえ、」
『ん?』
戸「結局なーんも発言しなかったけど、いいの?」
『んー…まあ発言する場もないし、色々収まったから、もういいかなって』
本当は、ファンの人には『大丈夫だよ、私たちのことは心配しないでね』と伝えたいけど、わざわざそんな事をするのも…ねえ
なんて思っていると、私の心を読んだかのようにトッティが
戸「じゃあさ、インスタに写真載せるからさ、Aがコメント書いてよ」
『え?』
戸「私たちは大丈夫、ってこっそり伝えようよ」
『私ってバレない?それ』
戸「なんも言わなきゃ、ただの憶測で終わるよ」
『…いいね、それ』
ああでもない、こうでもない、と2人でわちゃわちゃと写真を撮っていたらガッキーとまなみんが寄ってきて。トッティが意図を説明すると、私も写るー!と参加することに(笑)
4人になったらもっとわちゃわちゃしたよ…(笑)
結局選ばれたのは、私たちが爆笑しているところを柚ちゃんが外から撮ってくれた写真。
比「これいい写真〜!あとで送って!」
新「わたしにも〜」
戸「ほら、早く文章考えて」
『え〜…悩むな…』
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作者名:ハナ | 作成日時:2018年9月19日 23時