指に触れる愛が、２ (ページ18)

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２７. 愛されているという自信ページ18

「あなたの彼氏、夜もプロ級ですよね」
『……？』

すれ違いざまにそう言葉を残して行った女性。
…誰？見覚えのない顔だった。局にいるってことは芸能関係の人？

柚「Aさーん？あれ、お友達ですか？今の人」
『…さあ、会ったこともないと思うけど…』

…ま、勇人の昔の遊び相手かなんかでしょ。
今はそういうことしてないって知ってるし、信じてるからどうでもいいや。

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セ「ねえ、」
「また…お前何回言ったら分かんねん。もう二度と会わへんって何回も言ってるやろ」
セ「でも1人じゃ満足できないでしょ？あの頃だって何人もいたじゃない！」
「…はぁ、」

昔、Aと出会う前遊んでいた女のひとりのセイラ。体の相性は割とよくて、何度も行為に及んでるうちに自分は特別なのだと思い込んでしまったようで…Aと出会ってから全て女との関係は切ったけれど、2年以上経った今でもつきまとってくる、なかなかヤバイ女だ。

…まあ、昔遊んでた自分が全面的に悪いんだけどな。それはちゃんと分かってる。

だけど今の俺にはAしか考えられないから。
悲しませるようなことは、絶対にしたくないから。

セ「私たち、相性も悪くなかったでしょ？そういう関係、まだ続けようよ？」
「あんなぁ、本命と遊びはちゃうねん。あの頃は遊びやったから、何人とも会っとったけど、本命がおったらその子だけで十分満足できんねん」
セ「でも…っ」
「お前、まず自分があいつの代わりになれると思ってるん？そこから間違いやわ」

言い方はキツくなってしまうが、もう2年もつきまとわれてるんだ。Aに被害が行く前に、終わらせてしまいたい。

セ「…あんな、あんな女になんで負けるの…」
「はあ？」

そのままどこかに走り去って行ったセイラ。

セ「ぐちゃぐちゃにしてやる」

これは、なんか…嫌な予感がする。