No.4 家出 ページ5
「なーなー、」
『ん?』
キルアは、私の頬に自身の頬をくっつけ、すりすりと擦り付ける
やっぱりキルアの事は私も好きなので、頬をスリスリと擦り付けられても嫌気はしない。むしろ嬉しい方だ。
ただし、コイツの嫌いなところはゲームを邪魔してくるとこ。朝からイチャイチャでもしたいのか、スキンシップも激しい。気を抜いてしまうと、コントローラーを取り上げられてしまうので、気は抜けない。
「オレ、家出するんだ」
『へ〜』
「なんだその興味なさげな顔」
私を誘うのか知らんが、普通にめんどくさいのだが。一緒には行きたいけど、イルミさんに叱られるし、なにより怖いのがミルキに拷問されること。フィギュア壊した時はもうどれだけの電流や炎を浴びさせられたか……。と、嫌な記憶を思い出している最中でも私をジッと見つめるキルア
「一緒に行くだろ?」
『え〜、……』
行かせる気満々のキルアに対して、私は家出に乗り気では無い。
そんな私に、キルアは心底残念そうな顔をし、私の部屋のクローゼットに近づきながら口を開いた
「…分かった。じゃあAの下着だけ全部盗んで行ってくるわ」
『おい待てゴラ』
危うくクローゼットを開けそうになったキルアの肩を思いっきり握り、開けさせないようにする。でも、本当に盗みそうなのが怖い。本当に怖い
『……分かったよ。行くから下着だけは盗まないで』
「マジ!?じゃあ早めに支度しとけよ!!」
『ハイハイ……』
と、言い残し キルアは高速で私の部屋へと去っていく。家出するのは嫌なんだけど、まあいいか。と預金通帳と携帯と財布をバッグの中に入れていると、突然 外からキキョウさんの悲鳴が耳に入ってきた。
何事だ!?ときちんとバッグを持ちながらも、部屋の出口であるドアを開け、右を向いていると、なんということでしょう。キルアによってキキョウさんの両目が傷ついておられます。
それプラス、ミルキの脇腹も刺しており、それはもう酷い光景となっておりました
「準備できたか?」
『返り血怖いて』
「……」
『私の服で拭こうとするな』
「ま、後でハンカチとかでやればいいか」
『返り血飛んで付いたのが顔だけで本当に良かったね……』
こうして、私達はゾルディック家から出ていった。っというか、その前に私の命が危ないんですけど。そろそろイルミさんに殺されちゃう。怖いな……
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みさき(プロフ) - 鼻血ブーブーさせちゃってくださいwwwwキルアちゃんたまんなくかわいいっすね、、、、無理せず更新頑張ってください^_^ (2022年11月20日 15時) (レス) id: c45ef07a74 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - みさきさん» え、嬉しすぎます。目から血が出るほど嬉しいです((←。鼻からも出てしまうほどガチで嬉しいっす、更新頻度増やせるように頑張りますね、みさきさん、ありがとうございます! (2022年11月20日 12時) (レス) @page34 id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - さ、最高すぎです。定期的に更新されていないか見に来ちゃいます、、 (2022年11月20日 11時) (レス) id: c45ef07a74 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 焼き鮭さん» そう言ってくださる。焼き鮭様も最高です、、、!更新、めちゃくちゃ頑張ります!!!٩( ᐛ)و (2022年11月10日 19時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(プロフ) - 最高です、、、! 更新頑張ってください! (2022年11月10日 19時) (レス) @page22 id: 64769613b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メロンソーダ | 作成日時:2022年10月24日 19時