No.14 歪んだ愛情 ページ15
キルアの中のAへの愛情のグラスはついに溢れ出した。
彼の心は嫉妬という黒い感情にドロドロに濡れており、いつの間にか彼は無意識でヒソカがつけたAの首の手跡を上書きするように首を絞めていた。Aは2度力強く首を絞められているせいか、ヒソカよりキルアの方が握力は弱かったが、ヒソカに絞められた時よりもずっと痛かった
「!
ぁ、…ごめん」
ふと意識が戻ったキルアは、Aの首に当てがっていた右手を離す。離した瞬間、息をするのを我慢していたAは大きく息を吸って吐いた。そんなAを見て、キルアはAに対して罪悪感を抱く。
咄嗟に、キルアはAを優しく抱きしめて背中をゆっくり摩り、「ごめん」と謝る
オレってDV彼氏かよ。と自分で思いつつも優しく背中を摩るオレに対して、Aはオレの体を抱き締め返してくれた。普通なら、拒絶して離すだろうに、コイツはオレの全てを受け入れてくれる。
だから好きになった。自分が自分で保てなくなるほど、狂うほど好きになった
だから離したくない。いつ何時でもオレの隣にいて欲しい。
『ごめん…いくら何でも離れすぎたね。ヒソカの事も…』
「…」
どうしてオレはこういう時素直じゃないのだろう。黙って無愛想なことしてると、Aはまたオレの元から離れてしまう。
『…嫌い?別れる?』
「いやだ。」
『どうしたらこっち向いてくれる?』
「……ちゅー」
オレの答えに、Aは大きく目を見開く。「早くしろよ」と言ってみると、彼女は「ハイハイ」とオレに言い、オレの頬にキスを落とした。
オレは、Aに表情を見られないために俯かせていた顔を上げ、隙ができたAの口にキスをする。
「次、破ったら皆の前でやるからな」
『分かったよ…』
事が終わったと思ったAは、ゴン達のとこに戻ろうと立ち上がろうとする。しかし、オレはそれを止めるようにAの右腕を自身の方に引っ張り、オレの胸へと引き込ませ、Aの腹に腕を回し、オレから離れられないようにした後、Aの頭の上にポスッと自分の頭を乗せる
『なに?』
「まだ時間あるし、もうちょっと2人きりになろうぜ」
『…ハイハイ。』
160人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みさき(プロフ) - 鼻血ブーブーさせちゃってくださいwwwwキルアちゃんたまんなくかわいいっすね、、、、無理せず更新頑張ってください^_^ (2022年11月20日 15時) (レス) id: c45ef07a74 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - みさきさん» え、嬉しすぎます。目から血が出るほど嬉しいです((←。鼻からも出てしまうほどガチで嬉しいっす、更新頻度増やせるように頑張りますね、みさきさん、ありがとうございます! (2022年11月20日 12時) (レス) @page34 id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - さ、最高すぎです。定期的に更新されていないか見に来ちゃいます、、 (2022年11月20日 11時) (レス) id: c45ef07a74 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 焼き鮭さん» そう言ってくださる。焼き鮭様も最高です、、、!更新、めちゃくちゃ頑張ります!!!٩( ᐛ)و (2022年11月10日 19時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(プロフ) - 最高です、、、! 更新頑張ってください! (2022年11月10日 19時) (レス) @page22 id: 64769613b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:メロンソーダ | 作成日時:2022年10月24日 19時