審査 ページ28
3人は 審査場所の中にあるとある部屋に移動される
ざっと数えて200人以上が席に座っていた
そして 司会者の男が次々と審査のことについて話す
審査方法は一つ星ハンターツェズゲラに年を見せること
ツェズゲラの独断で合格者と不合格者を決めるというシステム
審査は奥の部屋でやるので 他の人には審査を見れない環境でいる
早速 開始の合図をすると 数人が迷いもなく列に並び始める
その他の人も椅子から立ち上がり ゾロゾロと行列に並ぶ
100人近くが列に並び 50人以上の人が機を伺っている
他 20人は席でただ座っているだけ
キルアはしばらく待っていても不合格者がここから出ないことに疑問を持ち 焦り始める
何が正しいのか分からない状態で キルアはひたすら 頭を回転させていると 後ろにいる男が急に笑い始めた
？｢くくく…あいつらダメだな…
てんで話にならない｣
ゴン｢え？｣
？｢今並んでる連中とその周りを取り囲んでいる連中さ
特に行列の周りでうろうろしている連中
一体 何を伺っているのやら…
まさか不合格者が出てくるのを期待して 中の様子でも聞く気かねェ…
ゲームについてちゃんと下調べが済んでいて頭を働かせていれば 順番に競って並ぶ意味などないことに気がつくと思うがね｣
キルアは男の話を聞くと 何か閃いた顔をして 口を開いた
キルア｢この選考会で32人も合格者は出ない｣
？｢そう！｣
『このゲーム セーブする場合のプレイ人数はハード機1台につき 上限8人
だけど バッテラが手に入れたグリードアイランド6本の内 4本は1プレイヤー側に既にメモリーカードを差し込まれている
つまり 使われていない2プレイヤー側にマルチタップを差しても 新たにプレイできるのは4人
そのハード機が4台で16人
残り2台には両方ともマルチタップを差し込めば 8人ずつプレイが可能
これでこちらも16人
そして 合計32人
すなわち 32人はプレイヤー人数の上限を示している
じゃあ バッテラの立場で32人合格者を出すと思う？
いや 10年以上もクリアしたことないと言われているゲーム
前プレイヤーがゲーム内で生きている限り 後の人は参加できない仕組み
なら 保険の意味でもより有望な挑戦者が現れた時に備えていつくか"空席"を残しておくのが普通だよね』
？｢やるな
嬢ちゃん｣
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作者名：メロンソーダ | 作成日時：2022年8月5日 0時
