47.痛い。 ページ48
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朝。
いつも通り起きて、
いつも通り制服を着て、
いつも通りの癖毛にため息をつく。
そして、いつも通り。
かっちゃんに会いに行く。
『かっちゃ〜ん〜』
布団に顔を埋めているかっちゃんの肩を叩く。
かっちゃんはいつも体温が高くて、熱が出ると尋常じゃないほど高くなると光己さんが嘆いていた。
「……ん、A、か……」
『かっちゃん、起きて起きて。遅刻しちゃうよ』
「わかってる……」
しかし、かっちゃんに一向に起きる気配はない。
『冷蔵庫のプリン食べちゃうよ』
「あれは、てめぇのだよ」
『え？』
かっちゃんは辛い物の他に、意外にもプリンが好きだったはずだ。
以前つまみ食いをしたところ、凄く怒られた記憶がある。
『かっちゃん、食べないの？』
「A、が。がんばったから。やる」
かっちゃんは布団から目だけを覗かせた。
ヤバい。
可愛い。
『……ありがと。ほら、起きないと』
かっちゃんが、のっそりと布団から起き上がる。
「あさめし……」
『あ、ご飯ね。お父さんが作ってくれたんだ。かっちゃんも一緒にって』
かっちゃんは、そーかとだけ呟いた。
芦戸「あ、おはよー！おふたりさん！」
『おはよう三奈ちゃん。昨日はどうもありがとう』
芦戸「いえいえー！Aが元気になってよかったよ〜」
春には桜がたくさん咲く道を歩いていると、次々と友人が集まってくる。
耳郎「おはよ」
麗日「おはよう！」
切島「おっす！おはよう！」
上鳴「はよー」
瀬呂「おう、おはよう」
『おはようみんな』
みんなが登校してきたことによって、次第に私とかっちゃんは男女別々に別れる。
『かっちゃん。この前の覚えてる？』
《帰ったら話ある》
かっちゃんは、頷いた。
『今日、待ってて』
また頷いたかっちゃんは、切島くんたちと歩いて行った。
私は、嘘をついた。
『好きになるの、辞められなくなっちゃった……』
私ってやっぱりズルいな。
君の優しさにすがりついて。
でも。
すがりつけるくらいに、
今は君の優しさが、
安らぎに変わってるんだ。
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なつめ(プロフ) - 湊真さん» コメントありがとうございます！うわぁぁぁぁぁぁぁ！嬉しいです！他作品もよろしくお願いします！ (2020年2月9日 10時) (
レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 爆豪推しさん» コメントありがとうございます！後日談、書いてみようかと思います！しばしお待ちください！ (2020年2月9日 10時) (レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
湊真(プロフ) - 久しぶりにＭＨＡ関連で号泣しました・・・！！お疲れさまでした！！ (2020年2月9日 9時) (レス) id: e706ac4195 (このIDを非表示/違反報告)
爆豪推し - とても面白かったです！！ その後の事が気になります！！ (2020年2月9日 8時) (レス) id: 21ba795355 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 桜ひかりさん» コメントありがとうございます！頑張ってみます！！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ | 作成日時：2019年12月15日 17時
