私 が 、し っ か り し な き ゃ 。【冨 岡 義 勇】

9.しっかり ページ10

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花咲「冨岡さん！！」





花咲さんは義勇さんを目にした瞬間、顔を上げた。



義勇さんは私には目もくれずに花咲さんの所へ向かった。





なんで……





花咲「私……Aちゃんを鬼から守ったんです！！多分、Aちゃん“柱なのに”鬼が怖くって私が鬼だという幻覚を見て、それで……刀で刺してきて……」





なに、言ってるの？





花咲「これじゃあまるでAちゃんが鬼に乗っ取られたみたい……」





鬼に乗っ取られてるのは、操られてるのは、あなたじゃない……





『私は……！「もう」





煉獄さんは、こちらを見ずに言った。





煉獄「近づかないでくれ。頼む」





なんで？



なんで？





胡蝶「あなたは前はこのようなことをする人ではありませんでした……」





前は？



私、何も変わってないよ？





花咲「Aちゃん、酷いよ……！冨岡さん、私、怖いっっ……！！」





花咲さんは冨岡さんの腕を抱きしめて、胸を押し当てる。



どうして？



私、頑張ってきたんだよ？



両親に捨てられて、新しい家族も殺されて、幼いながらも二人の弟と妹を育ててきて、まだ小さな小さな弟も拾って育て上げた。



努力して、柱になった。



努力して、努力して、努力して、努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力。



努力しか、私にはなかったから。



しっかりしなきゃ、しっかりしなきゃって、鞭を打って……



なのに、なのに……





冨岡「A……」





なのに……！！









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冨岡「しっかり、してくれ……！」









.









もっと、





もっともっともっともっと！！！！！！





しっかり、しなきゃいけないの……？





私には、何が足りないの……？





みんなは、花咲さんを支えて、山を降りていった。





私、一人を置いて。





▽▽▽





こんにちは、なつめです！！





気がついたらお気に入り登録者様が200名！？





10000hitを超えていてビックリしています！





夢主様、病み始めましたね……





書いていてちょっぴり苦しくなります……





果たして、Aは花咲の秘密を明かせるか！？





冨岡さんはAのことを再び信じることが出来るのか！？





Aはどうなってしまうのか！？





乞うご期待です！





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