私 が 、し っ か り し な き ゃ 。【冨 岡 義 勇】

7.しっかり ページ8

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今日は重大な任務で、鬼舞辻無惨がいるという情報が入った山に燦柱、水柱、炎柱、蟲柱、花柱が向かうことになった。



つまり、義勇さんも花咲さんも一緒の任務だった。



私は皆と一緒に行くのは気まずくて、一足先にその山に入山した。



臭い_______________



山に入った途端に顔を顰めた。



現在、蝶屋敷で療養をしている炭治郎くん、善逸くん、伊之助くんのように五感の何かが特別優れている訳では無いが、直ぐにわかった。



鬼舞辻無惨が“いた”。



これでもだいぶ臭いが薄まった方だろう。



しかし、鬼が放つ特有のくさい匂いは未だに消えていない。



一体でも多く鬼を狩れるように私は先を急いだ。



一体、二体、三体……どれだけ斬っても鬼は居なくならない。



私は疲れた体に鞭を打って刀を振りかぶった。





ようやく鬼の出現が途絶えてきた時に、小さな聞こえるか聞こえないかくらいの声で話している声が聞こえた。



私は柱か、と咄嗟に身を隠した。





？「どうだ、順調に進んでるか？」



？「ええ。あなたの力のおかげで。アイツったらいつも悲しそうな顔をしてるの。笑っちゃうわ」





ほんの少しの、



ちょっとした好奇心だったんだ。



私は誰が話をしているのかと、草むらから顔を覗かせた。








そこには、二本の角を生やしている鬼と、見慣れた隊服を着た、花柱___________花咲 華歩がいた。







私は叫びたい気持ちを抑え、再び身を隠した。





花咲「あなたの血鬼術は最高よ、煌牙(おうが)。あなたのお陰で力も、信頼も手に入れた」





花咲さんが急激に成績を伸ばしている、と聞いていたが、まさか鬼の力を借りているとは……





花咲「アイツ……陽溜が居なくなるのも時間の問題よ」





え……？



今、なんて？





▽▽▽





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