骨の髄まで愛してるって

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嗚呼、この笑顔が好き。




龍友「 んーっ、うっまい！ 」笑



A「 ほんと？急いで作ったから、味変じゃない？ 」


たくさん食べてくれるのが好き。



私はきっと、龍友くんの嫌いなところなんて、見つけられないんだろうな。




ご飯も食べ終わって、こないだ亜嵐と並んで座ったソファーに、



今度は龍友くんと並んで腰掛ける。



太ももの上に、置いていた手に、龍友くんの男らしい手が重ねられる。



龍友「 忙しかったん？ 」


A「 …なにが？ 」



わざと目を合わせない、龍友くん。



いつもなら、あの強い射るような眼差しで私のことを見つめてくれるのに。




龍友「 いや、物覚えがええって、事務所でも有名なAちゃんが、僕の事忘れるん？」




A「 …怒ってる？」




龍友「 …怒ってない 」



全く目を見ないで、ちょこちょこっと後ろ髪を触る龍友くん。




A「 ウソつき、龍友くん、嘘つく時のクセ出てるよ！」



龍友「 …ごめん、ちょっと、気に食わんかった、」




そういった龍友くんのことを、ちょびっとだけ子供っぽいな、



なんて、思ってた私は、



愚かだった。



そんなこと思ってて、なにが“ 大切 ” だ。




まだ、私は龍友くんのことをなにも知らない。








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