骨の髄まで愛してるって

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涼太「 今日は、二人で水入らず、過ごしてくださいね？ 」


A「 …ありがとう 」



龍友くんは、肉料理ならほぼなんでも好きですからね？


って、涼太くんに教えてもらって、


へぇー、って相槌を打ちながら、


涼太くんのふわふわの長髪を、ワックスで少し固めてセットして、


… できた！


そっと、肩を二回ポンポンって叩いてあげたら、


ありがとうございます、って言って
爽やかに微笑む。


けど、途端に、ちょっと渋い顔して、


涼太「 …龍友くんを、救ってあげてくださいね 」


って、悲しく笑った。


わたしに、何も言わせまいと言うように足早に、楽屋から出て言ってしまう涼太くん。



それと入れ違いになるように、ちょっと険しい顔した龍友くんが入ってくる。



涼太！って呼び止めて、しばらく、いつもの不真面目な龍友くんじゃなくて、真面目な龍友くんで、涼太くんと、お仕事の話。



あそこはこうして、ここはこうしよう。



詳しくは聞こえないけど、龍友くんがそんなこと言ってるのが聞こえる。



涼太くんも、うんうん。って頷いてて、



前に、隼くんが言ってたことを思い出した、



龍友くんは、GENEの中で一人だけ違う意見を言っても、押し通す力があるって、



涼太くんも、龍友くんと一緒だから、ここまでこれたんですよ。



って、前、わたしに酔っ払いながら言ってきたっけ。




…わたし、こんな人を、こんな素敵な人を、
私の惚れた腫れたに、付き合わせていいのかな。



きっと、この時から別れは決まってた。



私たちに、幸せなんてエンディングはない。



待ち構えているのは、バッドエンドだ。




神さま、本当にいるなら、



私たちに、“ ハッピーエンド ” を見せてください。







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