骨の髄まで愛してるって

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亜嵐「 …いい、いらない。」



A「 ダメだよ、歩けないでしょ？」



スマホを片手に、龍友くんの名前をぶつぶつ呟きながら、画面をスクロールしている姿。




こいつから、違う男の名前が出るだけで、苦しくなる。



独り占めしたくなる、



出来れば、どこにもいかないようにどこかに閉じ込めてしまいたいくらい。




亜嵐「 A…、こっち来て 、」



A「 あー、はいはい。」



俺が呼んでも、意識はスマホに。



本当に、龍友くんと付き合ってるのかよ。



あの日、クリスマスに告げられた、突然の告白。



俺のものが、急に誰かに奪われたような感じに陥って、その時初めて気づいた。




俺は、何年も前からきっと、Aが好きだったんだって。




亜嵐「 …A」



A「 きゃっ、」




だから、好きだから、手を出したくなかったのに、




俺を見てよ、龍友くんなんかより幸せにするから。




A「 ちょ、なんで…っ、押し倒されてるのっ！ 」



亜嵐「 …龍友くんと、本当に付き合ってる？ 」





意識と反して、どんどん俺の身体は熱を帯びていく。




A「 付き合ってるってば！」



亜嵐「 …ニセ恋人じゃなくて？」



A「 …ちがう！ 」



そんなウソ、もうとっくに見破れるほど、





愛おしい。








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