骨の髄まで愛してるって

019* ALAN SIDE ページ19

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ALAN SIDE




はぁ…。




さっきから、ずっとスマホを眺めてはため息ばっかり。



友理奈のラインは、今は無視してる。
ライブが終わった後、日付越えるまで、連絡できねぇんだ。



って言ったら、あからさまに不機嫌になって、ライブしてる最中も、



アホみたいに、ラインよこしやがって。



そろそろ潮時かな。



今俺を悩ませるのは、友理奈じゃない。



Aだ。



こいつとは、幼馴染で、俺の事を一番理解してくれる。



こいつの事を好きだった時期なんて、きっとないはず。



“ 友達 ” としか見れなくて、俺とAの間には、暗黙の了解みたいな、一線がある。



これ以上踏み込んじゃいけない、そんな線引きがされている。




だから、なんでライン返してくんないの？



なんて、野暮な事Aに聞く資格なんてない。




俺たちは、友達だ。



亜嵐「 よっしゃ、戻ろー。」



パフォーマー軍を引き連れて、シャワールームから出ると、楽屋から賑やかな声。



…龍友くんと涼太以外にだれかいる？



いつも聴き慣れた、あの二人の声以外に、
もう一つ、懐かしい声が聞こえた。







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