45. 詰んだ 〜悟side〜 ページ1
.
『一緒に学校行こ！』
「朝から自主練したいから、先行くね。
ごめん。」
『傑と俺と一緒に飯食おうぜ。』
「ごめん、また今度。」
『一緒に____』「ごめん。」
『一緒に____』「ごめん。」
『俺、嫌われてんのかな？』
「ひょーした？(どうした？)」
空になったカレー皿を見つめながら、ポツリと呟いた。
隣でまだカレーを食べている傑は、口をもぐもぐさせている。
『Aに避けられている気がする。』
口寂しい訳ではないが、スプーンでお皿をカンカンと叩く。
叩く度に、Aに避けられていると感じる場面を一つ一つ思い出してしまう。
学校に行くのと、飯を食うのも、帰るのも、ぜーんぶ断られている。
いつも通りだって？
違ぇよ、バカ！！
「んー……そうだね。
確かに、避けてると思う。
話すけど、一緒に過ごすことは全部断られてるね。」
傑の置いたコップの中で、氷がカラン…と音を立てて揺れている。
キラキラと輝いていて、俺の心とは真逆ですよーってか？
傑の言う通りで、俺と過ごす系のはぜーーんぶ断られている。
でも、会話はしてくれる。
でも、ふたりきりだと………ぴえん。
『俺、絶対に何もしてねぇけど……。』
「ドリームランドで、手を繋いだのがまずかったんじゃないか？」
『っせーな…。
それはないと思いてぇよ……！』
ゴン…！と鈍い音を立て、おでこを机の上につけた。
近くにいた人たちが驚いた様子で俺たちを見ているのが分かる。
……傑の言う通りだったらどうしよう、マジで。
考えれば考えるほど、頭が痛ェ……。
詰んだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1457人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
眠民。 - 最高でしたー!!続編飛んでいきますね!! (12月3日 19時) (
レス) @page47 id: 03ba19f866 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 棗さん» そうそう、激甘にはしたいと思ってるので（はぁと もっとギュンギュンさせちゃうーーー！！笑 (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 春田ぽこ＠新垢さん» 天才だなんて/// うん、楽しみに待っててください＼(^o^)／ (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - そよかさん» うふふふ（はぁと どんな展開になるかはお楽しみに（ぶちゅ (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ぬまぬまさん» 密かじゃなくていいんですよ（はぁと (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朔夜 | 作成日時：2021年3月17日 21時
