27. ほんとのこと ページ28
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あれは、小3の夏休みのことだった。
その日は特に暑く、セミもうるさい一日だった。
『悟くん、そこ入っちゃダメだよ。』
通学路の途中にある、破れたフェンス。
その先は木々が生い茂っており、真ん中にぽっかりと穴が開いている。
光を通しにくいので。昼間なのに薄暗くて不気味だった。
そんな場所の前にしゃがみ込み、ジーッと見つめている悟くん。
「だって、気になるじゃん。」
『悟くんのお母さん、ダメだって言ってたよ。』
「Aが秘密にしてくれたら大丈夫。
つーか、気になんないの？
ここに入った時と、出てきた時の人数が違うっていう噂。」
クラスの一部で密かに囁かれている噂。
この穴は異世界に通じていて、帰ってきた時に増えていたら、それは異世界の人。
減っていたら、異世界に取り残された……とか。
今となっては、バカみたいなこの噂。
当時の私たちでは、否定するほどの知識は持ち合わせていなかった。
むしろ、めちゃくちゃ怖かった。
『な、ならないよ…！』
怖さを取り除くため、必死に声を荒げた。
でも、悟くんは真顔のままでこちらを見つめていた。
セミの鳴き声が、うるさい…。
「ほんとに、ほんとに、ほんとーーにそう思う？
ほんとのこと、知りたくない？」
そんな言い方をされたら、頭の先からつま先までうずうずが止まらなくなった。
そして____…
結局、減りも増えもしなかった。
『ほんとのことって、大したことないね。』
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朔夜(プロフ) - 雨夜星さん» ほんまですか！？笑 ありがとうございます（はぁと (2021年3月19日 22時) (
レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
雨夜星(プロフ) - 宣戦布告後のLINEのやり取り好きだなぁ…♪ (2021年3月19日 21時) (レス) id: 89c0e671f3 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ksk5haruno0519さん» ありがとうございます（はぁと もうちょい待ってね（ ; ; ） (2021年3月17日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
ksk5haruno0519(プロフ) - ドキドキ止まらないし続き楽しみすぎて苦ぢぃ (2021年3月17日 2時) (レス) id: b52d4e7ccf (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - かぼさん» にやにや。 うふふ、楽しみにしといておくれやす（はぁと (2021年3月16日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2021年2月27日 16時
