167.もっと嫌いにさせてやるよ ページ32
海斗と唇が重なった。
重なって1秒も経たないうちに、彼の体を思いきり押し、唇を袖でゴシゴシとこすった。
『なん…で…。』
��何でこんなことしたの！？��と言いたかったけど、唇が震えて上手く話せない。
「何でって、好きだからに決まってんだろ。
今日言ったこと、全部本気だから。
…キスマークも見せつけやがって…。」
グルグルと、海斗の言葉が頭の中を駆け巡る。
もう、何が何だか分からない。
「俺、マジで好きだから。
時透より、俺のこと好きになって。」
それ、高1の時に言ってほしかった。
言うの遅すぎ。
そして、自分勝手すぎる。
浮気したくせに、勝手に想いをぶつけてくるし、キスもするし…。
『無一郎より好きになるわけない…。
むしろ、今ので嫌いになった。』
��帰らないと。��
その思いだけで、何とか足を動かした。
「…じゃあ、もっと嫌いにさせてやるよ。」
後ろからそう聞こえたかと思うと、いきなり腰と肩に腕を回され、身動きが取れなくなった。
『やっ…！
海斗ってば…！』
体を捩るが、腕はピクリとも動かない。
すると、海斗は私の首に噛みついた。
噛みついた場所は感覚で分かった。
…キスマークの場所だ。
『いっ…！』
痛くて思わず顔を歪めた。
その顔を掴まれ、無理矢理海斗の方に向かせられた。
無理な姿勢なので、体が悲鳴を上げている。
「これ、時透に言えんの？」
『離し…んっ…！』
無理矢理、唇を押し付けてきた。
やだやだやだやだ。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。
ガリィッ…！！！
精一杯の抵抗で、海斗の唇を噛んだ。
相当痛かったのか、私から唇と腕を離した。
「嫌いになりすぎて、俺で頭いっぱいになればいい。」
海斗の唇からは血が出ていて、それを手の甲で拭っていた。
それを見てわずかな罪悪感が生まれたが、これ以上大きくならないように、走って逃げた。
____________
海斗さん最低ですね。笑
書いてて思うわ、ほんま…。
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モフ猫 - ごーじょーっていうのは多分、強情を張っているっていう意味じゃないですか？ (6月12日 17時) (
レス) @page23 id: f4a3fdd8a7 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - うわー海斗最低ですね。無一郎頑張って守って❗ (5月8日 10時) (レス) @page40 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - ごーじょーって何ですか？ (2021年3月17日 16時) (レス) id: 2453d18e4c (このIDを非表示/違反報告)
むゆ(プロフ) - 朔夜さん» 私も食べた……笑 歯磨き粉って言ってる意味がわかった瞬間やった……。 (2020年8月10日 6時) (レス) id: 38565869ab (このIDを非表示/違反報告)
蝶夜月(プロフ) - 朔夜さん» お酒美味しいんですか……？なら私も飲んでみようかな← (2020年8月9日 20時) (レス) id: d2b0ff775b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年8月1日 20時
