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166.好きだって言ってんだろ ページ31

吹き出してしまった私を、海斗は怪訝な顔で見ていた。



『酔ってるよね?
彼氏いるの知ってるのに、そんなこと言うんだからさ。
悪いけど、誰かさんと違って浮気なんてしないから。』

「…だる。」



海斗は本当にだるそうに呟き、スタスタと行ってしまった。
こっちがだるいわ!
本当は照れる私を見たかったんだろうけど、そう簡単に引っかかるわけない。
だって、フラれてますからね。
フッた相手を好きになるなんて、あるわけないでしょうが。

____________

今終わったよ。



無一郎にそう一言送り、スマホを鞄の中にポイッと入れた。
解散したはずなのに、店の前でまだワイワイと話している。



結局、海斗とはトイレで話した後、一切話していない。
座席が変わったのもあるだろうけど…。



『電車もあるし、帰るね。』

「あ、また集まろうねー!」

「じゃあなー!」



みんなに手を振り、駅に向かって歩き始めた。
スマホを確認すると、私が送って1分後に無一郎から返事が来ていた。
相変わらず速い。
……最寄り駅まで来てくれるようだ。



「A。」



ガシッ…!



名前を呼ばれたと同時に、肩を掴まれた。
びっくりして振り向くと、海斗の必死な目と目が合った。



『え…どうしたの?』

「なぁ、俺が好きだって言ったの、冗談だって思ってる?」

『思ってるけど。』

「はぁ?」



なぜか怒られてしまった。
いやいや、私は悪くないよね?
「はぁ?」なんて言い方、こっちが腹立っても仕方ないよね?



『…もう行かないと、電車に遅れる。』

「は?
無理。」



肩をグイッと引かれ、体が回転した。
海斗と向かい合わせになり、彼は私の頬に手を添えた。
思わず、心臓がドキリと跳ねる。



『え、何?
離し…___「好きだって言ってんだろ、バーカ。」



海斗の顔が近付き…そして…_____

167.もっと嫌いにさせてやるよ→←165.はぁぁぁぁぁ



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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 , ふろふき大根   
作品ジャンル:恋愛
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モフ猫 - ごーじょーっていうのは多分、強情を張っているっていう意味じゃないですか? (6月12日 17時) (レス) @page23 id: f4a3fdd8a7 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - うわー海斗最低ですね。無一郎頑張って守って❗ (5月8日 10時) (レス) @page40 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - ごーじょーって何ですか? (2021年3月17日 16時) (レス) id: 2453d18e4c (このIDを非表示/違反報告)
むゆ(プロフ) - 朔夜さん» 私も食べた……笑 歯磨き粉って言ってる意味がわかった瞬間やった……。 (2020年8月10日 6時) (レス) id: 38565869ab (このIDを非表示/違反報告)
蝶夜月(プロフ) - 朔夜さん» お酒美味しいんですか……?なら私も飲んでみようかな← (2020年8月9日 20時) (レス) id: d2b0ff775b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月1日 20時

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