149.会ってしまった ページ14
「え!?
またヘルプ!?
東雲に会わないでよね!」
無一郎、そんなこと言ってたな…。
『会う確率、どんだけ低いと思ってるの。』と涼しい顔して言ったのに…。
「Aーっ!
2回目とか運命じゃね?」
会ってしまった。
今回は酔っ払ってないことだけが安心だ。
私を見つけた海斗は私のところまで来て、隣に立った。
「またヘルプ?」
『うん、そう。』
「俺、この駅の近くのカフェでバイトしてんだ。」
『そうなんだ。』
気 ま ず い 。
無一郎の顔が脳裏にチラつく。
ああ、でも…タクシーのお金返さないと。
チラッと隣を見上げると、海斗は反対側のホームをボーッと眺めていた。
黙ってりゃイケメンなのに…。
『あのさ、この前のお金返すよ。』
そう言いながら、財布を取り出そうと鞄の中をゴソゴソとした。
すると、その手を海斗がパシッと掴んだ。
「いや、マジでいい。
俺が払うって言ったから。」
掴まれた瞬間はやっぱりドキッとした。
でも、無一郎に掴まれる方が、未だにドキドキする。
やっぱり、無一郎のことが大好きなんだなぁ…___って、そんなこと考えている場合ではない。
『いや、いやいや、ダメだって。
深夜料金で割増しされてるし、払うから。』
「んー…じゃあ___。」
海斗は腕時計をチラッと見た。
時間は午後10時30分過ぎ。
終電まではまだ時間がある。
「ちょっとお茶して帰ろうぜ。」
『え?』
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モフ猫 - ごーじょーっていうのは多分、強情を張っているっていう意味じゃないですか? (6月12日 17時) (レス) @page23 id: f4a3fdd8a7 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - うわー海斗最低ですね。無一郎頑張って守って❗ (5月8日 10時) (レス) @page40 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - ごーじょーって何ですか? (2021年3月17日 16時) (レス) id: 2453d18e4c (このIDを非表示/違反報告)
むゆ(プロフ) - 朔夜さん» 私も食べた……笑 歯磨き粉って言ってる意味がわかった瞬間やった……。 (2020年8月10日 6時) (レス) id: 38565869ab (このIDを非表示/違反報告)
蝶夜月(プロフ) - 朔夜さん» お酒美味しいんですか……?なら私も飲んでみようかな← (2020年8月9日 20時) (レス) id: d2b0ff775b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月1日 20時