220.緊張の糸 ページ40
脈絡もなくいきなり、本能のまま言葉が出た。
さすがの無一郎もビックリしたようで、目を目開いていた。
「俺も好きだけど…どうしたの?
本当にしんどいんじゃ…。」
苦しそうに言った私を心配してくれている。
ハァッ…ハァッ…と息を整え、倒れないように無一郎の腕をガシッと掴む。
『ごめっ…分かんない…。
勝手に…。
無一郎に触られたところ熱いし、恋しくて胸が苦しい…。
どうしよ…っ…。』
ギュッと目を閉じ、ぽてんと彼の体に寄りかかる。
触れた部分から、熱伝導のようにどんどん熱が広がっていく。
『海斗のこと解決したから、安心したのかな……。』
目をギュッと閉じ、無一郎に体を預ける。
最近ずっと気が張っていたから、緊張の糸が切れたのだろう。
「それならよかったけど…。
A、俺のこと好きすぎでしょ。」
無一郎は優しく背中に腕を回してくれたかと思うと、耳をベロンと舐めた。
『ンあっ…!』と声が出て、彼にしがみつく。
「もー…色々やばいんだけど。
かわいすぎ。」
耳元で低くて甘い声で話されたせいか、触られてもないのに体が跳ねた。
『耳元で話さないでっ…。
何か、敏感になってる…。』
「……Aが悪いんだからね。
俺、知らないよ。」
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ひろか - あーー!もーー!興奮が収まりません!ちょくちょく出てくる原作の台詞とかもう最高でした!刀鍛冶編の「おい、いい加減しろよ、クソ野郎が。」の台詞には赤面でした!刀鍛冶編で、私の中で、top3には入る台詞だったのでもーあーあーって語彙力がなくなりました。 (3月9日 0時) (レス) @page47 id: 57ea2d5713 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 海斗から助けた所がものすごくかっこよくてもっと無一郎の事好きになりました♥️ (5月8日 11時) (レス) @page44 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
もろん - 完結おめでとうございます!!(終わってほしくないよぉぉぉぉ)とっっっっっっってもオモシロかったです!! (2021年6月8日 14時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
むむいむい君 - 完結おめでとうございます。いやもうマジで無一郎最高すぎる終わらないでーー (2020年12月12日 2時) (レス) id: fa7814fbb8 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - 完結おめでとうございます!あの...また新しく無一郎くんの小説書いてもらえますか? (2020年11月21日 3時) (レス) id: 16e352d00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月9日 19時