80.ごめん ページ34
ズビビ…と鼻をすする。
案の定、風邪を引いてしまった。
『ヘッックシュン!』
気持ちのいいくしゃみが出てしまい、カフェテリアの人たちの注目を浴びてしまった。
気にしない気にしない…。
「すっごいくしゃみやなぁ。」
ケラケラと笑いながら現れたのは松島くん。
実はここで待ち合わせをしていた。
クリスマスの日の返事をするために、来てもらったのだ。
「マスクもしてるし、風邪引いたん?」
『ばっちり引きました。』
「お大事にやな。
てか、同い年なんやから敬語いらんで。
店員と客の関係保ちすぎやろ。」
『じゃあそうしま…そうするね。』
「敬語になりかけてるやん。」
さすが関西人。
会話を切り出す隙を与えてくれない。
どうしようかと思い困っていると、「で、どないしたん?」と松島くんから振ってきてくれた。
断るのって随分勇気がある。
相手を傷付けないように断る方法を、日本の偉い人教えてください。
『えーっと…。』と言葉を何とか繋いでいると、松島くんはため息をつき、テーブルの上で頬杖をついた。
「クリスマスのことやろ?
その感じ、アカンってことやんな?」
『…ごめん。』
ペコッと頭を下げると、「ええって。」と言ってくれた。
「気にせんくてええで、ほんま。
時透くんと出かけるんやろ?
______って、図星か。」
私って、本当に顔に出やすい。
顔が熱いということは、顔が赤いということだ。
再び『ごめん…。』と呟き、縮こまった。
「俺の入る隙がないぐらいラブラブかぁー。
羨ましいなぁ。」
『いや、それは違うから。』
「すぐ否定するやん。
時透くん、それ聞いたら泣くで。
なぁ?」
松島くんの視線は私から逸らされ、私の後ろを見ていた。
まさかと思って振り向くと、アイスコーヒーを片手に立っている無一郎がいた。
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優衣 - 無一郎がかっこよくてずっと心臓がドキドキしっぱなしでした♥️ (5月8日 10時) (レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 竈門夜蝶さん» 仲間!!高いけど可愛いんよ!貢いでまう…。時計もかわいいやろー?\(^o^)/ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - かすみんさん» もっと舞い上がらせるぜ!! (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - むいくん推しさん» やっとやで!お待たせしました!!続編がんばる(ちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - マナフィさん» ありがとうございますぅ!!好き!!(ぶちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年7月12日 20時