5.意外と一途 ページ6
「好きです。
付き合ってください。」
今は授業中のため、中庭には人が全然いない。
この中庭はC棟への近道なのでよく利用するのだが、まさかの告白現場に出くわした。
しかも、無一郎が告白されている現場。
人がいないと思われていたのだろう。
残念、私が来ました。
さすがに気まずい気持ちになり、バレないようにくるりと向きを変えた時だった。
「ごめんね。
俺、好きな子としか付き合わないって決めてるんだ。
でもありがとう。」
そんな言葉が聞こえてきた。
最後の気遣いまで完璧…じゃなくて、��好きな子��？
無一郎、好きな子いるの！？
初耳なんですけど！！
「なーに？
盗み見？」
背後から声をかけられ、地面から3cm跳んだ気分だった。
びっくりして振り向くと無一郎がいて、私と目が合うとニコッと微笑んだ。
「Aって、趣味わっるー。」
『違うから！
たまたまだから！』
「どっちでもいいけどね。」
無一郎は近くのベンチに座り、隣に座るようにぽんぽんとベンチを叩いた。
私は無言で首を横に振ったが、無一郎は無言で私を見つめたまま再びぽんぽん。
『…次、授業なんだけど…。』
「俺も。」
何を言っても譲ってくれなさそうなので、仕方なく折れた。
ため息をついて座り、気になったことを聞いてみた。
『あのさ、無一郎って好きな子いるの？』
「いるよ。」
まさかの即答。
目を丸くして驚くと、無一郎はいたずらっぽく笑っていた。
「その子のことずーっと好きだから、未だに彼女できたことないよ。」
小学校時代まで振り返ってみると…確かに、無一郎に彼女がいたことがない。
興味がなさすぎて、今まで意識していなかった。
というか…___
『意外と一途だね…。』
女たらしの無一郎がまさかの一途。
これ、週刊誌に載せれるレベルでしょ！
「失礼だなぁ。
俺はずっと一途だよ。
やることやってるけど。」
いや、自分で言ってるし！！
苦笑いを浮かべ、��でも…��と考え始めた。
でも、無一郎に好かれているラッキーガール？は、こんなにだらしない無一郎のことを受け入れてくれるのだろうか。
私だったら無理だなぁ。
『…まぁ、頑張ってよ…？』
「うん、ありがとう。」
無一郎は微笑み、長い髪を耳にかけた。
そういう仕草に惹かれるって子もいるんだなぁ…。
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優衣 - 無一郎の「俺の奥さん｣にやられた❗もうかっこよすぎるよ♥️ (5月8日 9時) (
レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
霞桜 - 無一郎推しです 最高ですね何回も読んでますお気に入りの１つです(*´꒳`*) (2022年5月4日 11時) (レス) @page47 id: f3badad1aa (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど - プリ小説始めましたか？作者名「あめ」さんで『プレイボーイ』まで書いてますか？パクリかもしれないと思い報告させていただきました。同一人物だったらすみません… (2021年6月12日 21時) (レス) id: a8aae533dd (このIDを非表示/違反報告)
もろん - すっごくオモシロい！天才だ〜応援しています！！ (2021年6月8日 6時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - わたぬきくん。さん» 何回でも周回してぇえぇ！笑 (2020年8月22日 0時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年7月4日 19時
