196.待って、待てない ページ16
「ごめん。
陽菜のことでAに辛い思いばっかりさせて…。」
抱きしめる手にギュウッと力が入った。
私は炭治郎に応えるために、彼の背中に腕を回した。
『本当に大丈夫だから。
陽菜さんに会ったこと、言おうか言わまいか悩んでたの。
炭治郎に迷惑かけたくないから。
でも、炭治郎から言ってきてくれたり、私のことを考えてくれたりしてすごく嬉しいよ。
ありがとう。』
炭治郎への愛が溢れそうだ…。
そんなことを思いながら、ゆっくりと目を閉じた時だった。
「A。」と、優しく名前を呼んだかと思うと、チュッと私の首元にキスをした。
ピクッと体を震わせると、炭治郎は私から離れた。
でも、私の腰と後頭部に手は回したままだ。
「夜ご飯を食べに行く前に、Aのことを食べてもいいか？」
なぜそこで小首を傾げる！
それに弱いの知っているくせに！
そして、そんなくさいセリフ…炭治郎しか似合わないよ！
私はギュッと目を閉じ、首をプルプルと横に振った。
『駄目！
早くご飯に行こ！』
「何で駄目なんだ？」
『えっと……。』
「理由は無しということだな。」
炭治郎はニヤッと笑い、私のシャツのボタンに手をかけ始めた。
私はカァッとなり、彼の手首を掴んだ。
『ほんと…待って…。』
炭治郎はいつも、ここまで止めると引き下がってくれた。
だから、今回もそうしてくれるだろうと期待した。
「悪い、A。
今日は待てない。」
『へ！？
…んんっ…！』
突然の深いキス。
え、舌も入ってきてません？
あ…あ…これはまずい…。
「ほら、甘い匂いしてきた。」
唇をやっと離した炭治郎はそう言い、ニコッと優しく微笑んだ。
私はというと、頭はぽーっとし、炭治郎の腕にしがみついていないと後ろに倒れてしまいそうだった。
『馬鹿ぁ…。』
「そんな悪口もかわいいなぁ。」
197.大切な用事？ 〜炭治郎side〜→←195.予感的中
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そらね - 正直言って陽菜ちゃん嫌いです。 (2020年11月15日 9時) (
レス) id: 4fd123f034 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 朔夜さん！これからもたくさん素敵なお話を作ってください！ (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
凪 - お話が面白すぎて……すごい……。(語彙力) 炭次郎の甘えてくるところがアアアアアアアアアアッッッッ！！！！！！たまらん！！！！！！ (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 陽菜が炭治郎のこと好きなのはわかるけど、さすがにやりすぎぃ〜！炭治郎、夢主さん、がんばれ〜！！そしてそして！朔夜さんも頑張ってください！ (2020年7月4日 0時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色(プロフ) - 朔夜さん» んーっ！ (2020年6月8日 18時) (レス) id: 47360ddac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年6月3日 20時
