194.ポニーテール ページ14
机の上に鏡やメイク道具を出し、『ちょっと待っててね。』と言って、急いでお直しを始めた。
炭治郎はそれらを興味津々に見ている。
「女の子って大変だなぁ、本当に。」
『そうだよー。
かわいくなるために必死だよ。』
マスカラを見ている炭治郎が、「Aはそんなことしなくてもかわいいぞ。」と言ってきた。
こうやってすぐに甘い雰囲気を作る天才だ。
『あとは…髪だから、もうちょっとだけ待ってて。』
「気にしなくていいぞ。」
そうは言ってくれたが、待たせてばかりなのも気が引けたので、ポニーテールにしようと髪を束ね始めた時だった。
「あ、俺がしていいか？」
髪の束を掴んだまま、炭治郎のことを見た。
そんなことを男の人に言われたのが初めてだったので、驚いて手を止めてしまったのだ。
「妹の髪を結ったことがあるんだ。
だから…Aのもやってみたい。」
『じゃあ、お願いしてもいい？』
髪から手を離し、炭治郎に黒色のヘアゴムを渡した。
彼は嬉しそうに受け取り、「任せろ！」となぜか気合いを入れていた。
「痛かったら言ってくれ。」
『分かった。
お願いします。』
炭治郎は手ぐしで髪をまとめ始めた。
誰だってそうだと思うが、髪を触られたら気持ち良くないですか？
つまり、今現在、すごく気持ちいいのだ。
「はい、できだぞ。」
『ありがとうー！
妹がいるだけあって、すごく上手だねぇ…。』
素直に感心し、鏡でポニーテールをまじまじと見た。
ゆるくほぐされたポニーテール…今の流行を分かっていて、さすがだと思った。
すると、炭治郎は突然、私のうなじにチュッと軽く唇を落とした。
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そらね - 正直言って陽菜ちゃん嫌いです。 (2020年11月15日 9時) (
レス) id: 4fd123f034 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 朔夜さん！これからもたくさん素敵なお話を作ってください！ (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
凪 - お話が面白すぎて……すごい……。(語彙力) 炭次郎の甘えてくるところがアアアアアアアアアアッッッッ！！！！！！たまらん！！！！！！ (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 陽菜が炭治郎のこと好きなのはわかるけど、さすがにやりすぎぃ〜！炭治郎、夢主さん、がんばれ〜！！そしてそして！朔夜さんも頑張ってください！ (2020年7月4日 0時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色(プロフ) - 朔夜さん» んーっ！ (2020年6月8日 18時) (レス) id: 47360ddac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年6月3日 20時
