141.冷静、そして、落ち込む ページ4
「落ち着いたか?」
『うん、ありがとう。』
ぬるくなったカフェモカを一口飲むと、天元は安心したように微笑んだ。
至れり尽くせりで申し訳ない。
『…陽菜さんは炭治郎の元カノで__「いや、待て。」
話そうとすると、天元は私の言葉に自分の言葉を被せてきて止めた。
目を丸くすると、「大丈夫なのか?」と聞いてきた。
泣いたおかげで落ち着いたのか、私は至って冷静だった。
『大丈夫だよ。
…陽菜さんは元カノで、さっき言った通り、陽菜さんのお父さんが倒れたから、炭治郎は病院に行っている。』
「いや、うん、まぁ…それは分かったんだけどよ…。
何でアイツが行かないといけねぇんだ?」
『陽菜さんの家、父子家庭なんだって。
だから、陽菜さんがひとりだからって…。
それ以上は分からない…。』
「そんなこと言ったら、Aだってずっとあの場所でひとりだったじゃねぇか。」
そうなんだよ天元。
私はあの場所でずっとひとりだった。
寂しかった。
炭治郎に会いたかった。
でも、炭治郎は来ない。
『私…私は…炭治郎の何なんだろうね。』
冷静になったはずの私は、どんどん気持ちが落ち込んでいった。
太ものの上で拳を握りしめる。
「なぁ…この場で言うのはアレだけどよ…。
…アイツじゃなくて、俺にしねぇか?」
141.俺にしとけよ→←140.八つ当たり 〜炭治郎side〜
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ともりん - ここでも言わせてください!!とーんーでもねー炭治郎だ!!!(((すいません (2020年8月7日 22時) (レス) id: 66f9aed7aa (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 続編もとってもおもしろかったです!あぁ、現実にいてほしいっっ!(笑)これからも頑張って下さい! (2020年7月3日 23時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 続編読みました!面白かったです。これからもファイトです!! (2020年6月3日 20時) (レス) id: 1d8abed5fa (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 竈門夜蝶さん» 熱いキスやで(ぶっちゅうううう (2020年6月3日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 如月 哀華さん» いええええええええいいいいいい!!! (2020年6月3日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年5月29日 21時