【おそ松さん】六つ子には、可愛い彼女がいる【学生松】2 (ページ44)

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子供の頃ページ44

～黒葉siten～
今、音緒ちゃんの家にいる

音緒ちゃんの親の千春おばさんと大輔おじさんはいないみたいだ

音緒ちゃんは泣き疲れて寝てる

黒「音緒ちゃん…変わったね…」

まだ虐待を受けてるのかな？

［子供の頃］
黒「僕、月島黒葉よろしく！」

音「神夜音緒、です…よろしくお願いします…」

音緒ちゃんは小さい頃から誰にでも敬語を使ってて

女「ねぇ音緒ちゃん遊ぼう？」

音「遊べません…ごめんなさい…」

っていう感じで遠慮がちでもあって大人しかった

表情だって無表情のまま一切変わらなかった

そういえば最初は自分の事を「私」って言ってたな…

千春おばさんと大輔おじさんは僕のことを本当の家族みたいに接してた

そして音緒ちゃんには赤の他人か奴隷か召使みたいに接してた

なんでそんな風に接するのか僕には今もわからない

でも音緒ちゃんは「嫌だ」なんて一言も言わず従ってた

ある日の事

僕は音緒ちゃんの笑顔が見たくて丘の近くにある木に咲いてる花を取りに行った

木に登って取ろうとしたら崖から落ちた

でも命に別状は無かった

骨折しただけだったし…

母さんと父さんに理由を説明したんだけどその日から音緒ちゃんの姿を見なくなった

音緒ちゃんの家に行って千春おばさんと大輔おじさんに聞いても何も教えてくれない

数週間後、音緒ちゃんに久しぶりに会ったんだ

黒「音緒ちゃん！ここ数週間どうしたの？何かあったの？」

僕がそう聞くと笑ってこう答えた

音「気にしなくていいよ僕は大丈夫だから」

［現在］

「大丈夫」それが音緒ちゃんの口癖になった

何があっても必ず笑って言うんだ

音「＂大丈夫＂だよ」

僕は音緒ちゃんの大丈夫が嫌いだ

音緒ちゃんは嘘も作り笑顔も上手だ

だからそれが本当に大丈夫なのか

本当に信用していいのか

わからない

でも原因はおじさんとおばさんにある

いつかあの人達から助け出すから

それまで

頑張って

耐えて

待っててね

音緒ちゃん