【第五人格】箱に閉じ込められた... (ページ8)

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黄衣の王(通常衣装)の場合ページ8

ぺちぺちと頬にヌメリとしたものがあたる

「起きたか、人の子よ」

ギョロギョロと多方向に向くその目はいつでも私を見てるよう

『ハスター？』

「そうだ。我はこの箱から出たいのだ」

触手により大分窮屈な箱の中

「我は神だ、邪神だ。」

ハスターはそう言い出すと手から表現しにくいパワーを集める

『ちょっと待ってください！』

「人の子よ邪魔をするのでない」

『ハスターは良いですけれどその謎の力によって箱よりも私が吹き飛びます！』

そうするとシュンと力は収まる

「それもそうだな。それにこの箱が我の力で壊れるとは限らない。

感謝するゾ人の子よ。」

触手で頬を擦り合うと満足したように元の位置へ戻る

ハスターとはあまり話したことがない...というよりかは話せるんだ...と言う驚きの方がでかい
よくイライの話に出てくるのは知っている。

「だとしたら人の子よ。我は今後ゲームがない予定だがソナタはあるのではないか？」

『いえ、今日は朝のランクマッチで終わりです』

「あの時の試合ソナタであったか」

『そうですね。今日は1回しかしていないので』

結果は負けだった。まさかの傲慢ついてるかと思いきや上下だったのでチェイスポジションに限りがあったのだ。

「あの時、ソナタはとても機敏に動くのでな...我は足が遅いから少し手間取ってしまったな」

そうだ、最後に私だけが脱出用ハッチで逃げ込んだのだ

腕組をしながらウンウンと頷くハスターに連なり触手は私の腰に巻きついてくる

『あ...あのハスターこの触手...』

「気に触ったか？」

『いえ...くすぐったくて』

「大丈夫だすぐに慣れる」

そういう問題？とか言いたくなったが神様が言うのならそうなのだろう

「それよりも人形は脆いのだな我が少しでも力を加えると軽く砕けてしまう」

手をにぎにぎしながらそう言うハスターは私の髪の毛に触れる

近づいたら分かるが手に包帯が巻きついていた

『私がお教えしますよ力加減』

「そうであるか？人の子よ」

感謝するゾ～と手を握られブンブンと振り回す

「名をなんと申す」

『Aです』

「Aだな覚えたぞ人の子よ」

触手はいつの間にか腰から上半身まで巻きついていた

軟体動物特有の粘着が気持ち悪いとかなんとか

「Aよ触手が、気に入ったのであるか」

『これハスターが動かしいているの？』

「地面に生えたものは我が指示を出さない限り動かんぞ」

冷や汗が垂れた

数時間後蜘蛛の糸吐きにより壊されたのであった