【第五人格】箱に閉じ込められた... (ページ3)

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占い師(通常衣装)の場合ページ3

トントンと肩を叩かれて目が覚める。
目の前には足を開いたイライとその間にいる私。

両隣には壁がありどうしようもこの状況から抜け出せれない。

「良かった...起きてくれないかと...」

『イライ？なんなの？これは』

イライは首を横に振る

「全く...相棒もいないし...天眼をつかっているんだが...」

その様子だと天眼すらも使い物にならないらしい。

ため息をつくイライ

『ご...ごめん...』

「何故Aが謝るのだ。これは俺も予想していた事ではない。気にするな」

彼はそう言うと私の頭を撫でた

くすぐったくてクスクスと、笑ってしまう。

「ここの箱の脱出策は一応あるんだ」

『ど...どうすれば...？』

「外に相棒がいるなら誰か知人を呼ばせることが出来る。」

『じゃあ！それを使えば！』

「でも、できるだけ君と仲良くしたいな」

『仲良く...？』

イライは口元を少し微笑ませる

『仲良くとはどうすれば？』

「そうだねぇ...」

口元に手を置き悩むイライは思いついたように口を開ける

「ずっと見つめ合うのは？」

『い...良いけど...イライ...そのマスクだと見つめあっているのか分からないよ？』

「大丈夫だよ。って言ってもそうだねでも俺もこのマスクをとる訳にはいかないから。

顔を近づければ目を逸らしたこと分かるんじゃない？」

名案！とでも言うように笑うイライいや、
地雷・クラーク

『それをして仲良くなる術はあるの？』

「ないよ！でも、Aの事をもっと深く分かる。俺の感がいっているから間違いないよ！」

『目を逸らしたら何かあるの？』

「そうだなぁ、１回命令に従うのは？」

『いいね！よしやろう！』

ジーっと至近距離で見つめ合うだんだん頬が赤くなっていくのがわかった。

マスクの上から覗く茶色の髪の毛。

スンと香るイライの匂い

「俺のことを見て」

むにっと、頬を手で掴まれて硝子の瞳が揺れた

「俺の勝ちだね。目線逸らしたでしょ。
でも、いいやAの事を何となく分かったよ
君は綺麗な瞳をしているね。水晶みたいだ。」

『...っ！』

凛とした比喩表現はとても恥ずかしかった。

「そうだ、命令としてこの箱から出るまで手を繋いでいてよ。」

コテンと首をかしげて答えを待ってるイライにコクリと頷く

「決まりね。」

イライは私の手を取りそっと口付けをした。

そしてその後人差し指を口に添えて「内緒」と言った

数時間後ナワーブの肘当てにより箱は壊されたのであった