【第五人格】箱に閉じ込められた... (ページ13)

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道化師(通常衣装)の場合ページ13

(リクエストありがとう(^^))

赤のモコモコアフロに真ん丸の目特徴的な唇はかつて子供達を笑わせていた風貌であり。

笑われていた風貌でもあった。

今目の前でいびきをかくガタイのいい人は道化師のジョーカーだ。

よりによって私が戦っててあまり会いたくないハンターでもある。

怒られないかと恐る恐る肩を揺らすと後方に倒れていた首はいきなり前方に向き、
しばしその仮面と見つめあった。

『す...すいません...あの』

「ん？あ"ぁ？」

寝起き早々怒声を聞き身体が硬直する

『ここが何処だか分かりませんか？...』

道化師は仮面を少し浮かせると頬をポリポリとかく

「知らねぇな。お前か？ここにやったのは」

『ち...違います！』

ぎゅうっと目を瞑り手を左右に降ると「そりゃそうか」と納得してくれた。

(良かった...話の分かる人で...)

途端触れていた道化師の足に違和感が生じる

更に撫でると棒のようなものが足に取り付けられていた

義足...？

「義足だよ。たいしたこたァねェよ」

『で...でも...』

「今は痛くねぇよ」

昔は痛かったんだよね...

同情する気持ちはないが、そのような環境に居たことを敬った。

「そんな顔すんなよ」

『え？』

「俺がわりぃみたいな事になるじゃねぇか」

『そんな事...！』

「俺は笑われるのが仕事だそれは今もそうだ」

元々は泣きピエロだった道化師はかつての笑いピエロの仮面をはっている

想像しただけで背筋が凍りそうだった

でも、何故貴方が今泣きそうなのだろうか

私はたまらなく手を握るそれが義手だとしても

「おい！お前！」

『貴方がただの怖い人ではないのをこの箱の中でわかった気がします！』

「昔はただの怖い人って思われてたのかよ俺は。」

少し笑いながらそう言う道化師は昔の面影を感じない姿になっている。

『今は怖くないです！...リーチの長さは少し怖いですけれど』

道化師は少しキョトンしたがその後がははっと笑った。

数分後トレイシーの開発したロボットが運悪く箱に当たり箱は壊されたのであった。