恍惚【増田俊樹】【完結】 (ページ11)

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011.宅飲みページ11

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俊樹追加ありがとう
今終わった、位置情報送っといたから待ってる

Aお酒買って行くね

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貴方side

安元さんと話した金銭関係の話に頭にモヤモヤが残りながら

台本の入ったままの仕事バッグに買ったお酒を詰め

中々に立派なマンションの中に入る。

部屋の番号を押しチャイムを鳴らすと
『どうぞ〜』と、

大人しめの声がした。

これだけでももう胸がドックドックするのに。

エレベーターに乗り込み、少し鏡で髪をチェックしつつ彼がいる部屋の前に立った。

「……ふぅ、」

深呼吸をし意を決して、ドアに着いているインターホンをおそうとした時

ｶﾞﾁｬｯ……

「いてっ、」『やば、まじごめん』

偶然にも扉が開いて私のおでこと扉がぶつかったのと同時に

彼の声がした。

増田「もう居たんだ、ごめんね？おでこ冷やします？笑」

「笑ってんじゃん笑、こんくらい平気笑」

あれ、昔とそんなに変わらない。

あどけなさが無くなったと思っていたけど

お調子者なところ、全然変わってなくて少し安心してしまった。

増田「家に人くんの新鮮やなぁ〜」

「おじゃましま〜す」