第51話 ページ2
僕は鼓膜に呪力を集中させ、反転術式を発動させ治癒を始めた。
そして僕も仕返しとばかりに全力で呪力を込め、息を吸い大声で叫ぶ。
「……僕は!一条!Aです!強くなる為にここに来ました!」
立木さんにはなにも効いてはいなかった。
ただ、少しニヤついた顔でこちらに振り返る。
「ほぉ……少しは出来るみたいじゃの?……ただ、貴様が儂の教えを乞うには百年早いぞ……貴様もそれをわかっているだろう。」
「……どんな力の差があろうが……僕は……俺は!二度と負けるわけにはいかない!絶対に!」
「……なら見せてみろ……貴様のその薄っぺらい覚悟を。」
その瞬間、一瞬で間合いを詰められ顔に拳が飛んでくるが両手をクロスさせ前腕部でガードする。
(っ!?重っっ!)
後ろに吹っ飛ばされ、大木が何本かなぎ倒れていく。
(呪力で守らなかったら確実に死んでたッ!この人……強すぎる!)
「ほぉ……反応はよし……」
(とにかく迎撃体勢をとらないと!)
「出てこい黒影!」
黒影を両手で構え、刀身を立木さんに向け、集中する。
(あの人のスピードについていけないと話にならない……集中するんだ……集中……)
立木さんは深く沈み込むと一気に僕との間合いを詰めてきた。
刀が届く間合いになった瞬間に横薙ぎを入れるが空中で躱されてしまう。
(空中で身を捩らせて避けた!?)
「刀の使い方がなっとらんのぉ。」
すると、立木さんは近くに落ちていた小さい小枝を素早く拾い、僕の顔めがけて横薙ぎの攻撃をしてくる。
僕は咄嗟にしゃがみこみ避けると後ろにあった大木が凄まじい音を上げながら真っ二つに横に切れていた。
「どうじゃ?刀の呪具なんぞ使わなくともこれぐらいは朝飯前じゃぞ?」
(危なかった……今、確実に殺す気で枝を振り回してた……今まで戦ったどの相手よりも圧倒的に強い……僕じゃ…勝てない)
「なんじゃ?あんな啖呵を切っておいてちょっと力を込めたら戦意喪失か?少しはやるかと思ったんじゃがのう……」
立木さんは枝を上に振りかぶり呪力を集中させる。
段々と凄まじい呪力が枝に込められ、周りの空気が凄まじく揺れている。
「さよならじゃの……若き
(やばい……体が竦んで動かなっ!?)
凄まじい爆発音と共に周りの木々はなぎ倒される音が聞こえる。
ただ、僕の身体に痛みは無く瞑っていた目を開けると五条先生が腕を負傷しながらも僕を守ってくれていた。
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ゆーか(プロフ) - めっちゃ面白くて一気に読んでしまいました!!めっちゃ好きです!!頑張ってください!! (2020年3月10日 21時) (レス) id: f8961577f7 (このIDを非表示/違反報告)
小梅 - めっちゃくちゃ面白いです!すっごく続きが気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2020年1月13日 21時) (レス) id: 16729f308f (このIDを非表示/違反報告)
ハクスイ(プロフ) - オオムラサキさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきますので、見てくださると嬉しいです! (2019年8月20日 1時) (レス) id: 2b1448f434 (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ(プロフ) - めっちゃ面白いです!もう最高!呪術廻戦の夢小説って少ないのですごく嬉しいです。これからも頑張ってください (2019年8月19日 18時) (レス) id: b57e3929d2 (このIDを非表示/違反報告)
ハクスイ(プロフ) - かなとさん» すみません。今外しました! (2019年8月16日 15時) (レス) id: 2b1448f434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハクスイ | 作成日時:2019年8月16日 13時