短気 ページ13
カルナside
"ヒグレさんとこのアオラと木の葉暗部のうちはイタチが手を組み、自身の一族を滅ぼそうとしている"
"狼祠アオラとうちはイタチが自身の一族を滅ぼした"
その噂を知ったのは何も
ここ最近の話ではない
もう5年前になる
一族が滅亡する数週間前からその噂は流れていた
・
回想 5年前
夕日が傾き
カラスが鳴き始めた夕暮れ時
この日も私は
兄であるアオラの帰りを楽しみに待っていた
『兄ちゃんお帰り!』
長い廊下を元気に駆けて行きアオラの胸元に勢いよく飛び込む
走った先のゴールはいつもそこだった
「グハッ」と言うアオラの言葉など気にせず笑顔を見せると
『ただいまカルナ』といつも微笑んでくれた
私が5歳の時
アオラは既に木の葉の暗部に属していた
偶然か誰かの意図なのか、うちはイタチと同じ班だった
今思えばそれも
"アオラとイタチが手を組み一族を滅ぼそうとしている"と言う噂が出来た原因の一つだろうか
私はうちはイタチに会ったことがない為
噂相手がどんな人間が分からなかった
アオラに聞いても「優秀で良い仲間だ」と言う程度
私も兄が"良い仲間"と言うのだからその通りなのだろう、と信じた
うちはイタチのことは知らなくとも、うちは一族については知っている
両者の一族共優秀なことで有名だ
だから"あの噂はただの噂であって、誰かの妬み言なんだ"そう思った
噂が流れ始めて暫く
ついにソレが"噂"では無かったことを知らされる事件が起こった
・
と、まぁ昔の事を思い出していた時
ふと気が付くと
サスケの手が私に飛んで来ている最中だった
危ない。
もう少し気づくのが遅ければ
確実にサスケに掴まれていただろう
うちは一族でありアカデミー
今季一の天才がこうも短気だったとは...
「意外に短気…」
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作者名:星音 | 作成日時:2019年2月8日 21時