最悪授業 ページ11
カルナside
転校から暫くしたある日
今まで散々私に付きまとい煩かった奴らが私から離れた
別に悲しいとか寂しいとか、そんな感情など一切ない
唯一の感情と言えば
"あぁ、またあの噂か" 程度だ。
だから周りの態度が変わる前も変わってからも
今まで通り
朝夕のホームルームは出席し
それ以外はアカデミー敷地内で適当に時間を潰す日々が続いている
流石に敷地から出ると後々面倒になる、という事はナルトを見て学んだ
今日は久々に屋根に登っている
いつものサボり組四人中の二人は体術授業が唯一の楽しみでその授業だけは必ず出席するらしく
それに流され残り二人も無理矢理授業に出席している
現在はその体術の授業中
この授業中に私の周りに人間が居ない、というのは余りないことだ
他の奴らが私を避け始めた日以降も
アイツ、うずまきナルトだけは何があっても毎日
それはしつこくしつこく、一日たりとも欠かさずに私に絡んで来ていたからだ
特に
体術と手裏剣投げの授業前に絡まれるのは最悪だった
何故ならその授業は
男女混合で強制的にペアを組まされ
ペア相手と共に授業時間丸々を過ごさなければならない、と言う
一人で居たい私にとっては"地獄"という他ない時間だからだ。
それを分かっているので何とか逃げようとするのだが
何故かナルトに捕まり他のサボり魔三人と共に強制的に参加させられるオチになることがちょくちょくあった
しかも、ペアは二人一組
避けられている私とナルトは誰からの誘いを受けることもなく
いつも余っている
そしてもう一人余っているのが"うちはサスケ"と言う少年だ
...まぁアイツの場合"他人から避けられている"ではなく"自分から避けている"が正しいだろう
こうしていつも上記三人が余り
ナルトは私を誘いサスケを追っ払おうとするが、私は誘いに乗らないしサスケはナルトになど目もくれない
だがペアを作る決まりなので、仕方なく
三人一組、日によってはイルカ先生を入れてその四人で順番にツーマンセルを作る形をとっていた
そんな地獄の授業とナルトからなんとか逃げて来た私は
雲一つ無い青空の下
屋根に寝転がり
一眠りしようかと思っていた
だがその時
イルカ先生とは違う気配を感じた
"おいおい折角の一人時間なんだよ、そっとしていとくれ。"
そんな思いが伝わる筈も無く
ソイツは口を開いた
ｻｽｹ「お前、いつも授業サボって何をやっている」
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作者名：星音 | 作成日時：2019年2月8日 21時
