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「キルア見てないならもう行きますね。」
そういってあっさりとこの場を離れて行こうとする少女。
「まあまあ♧」
ヒソカはペタリと少女の背中に
「…はあ…どうかしました？」
これには慣れっこと言った様子で少女はヒソカを気にかける。何年この人の気まぐれに付き合ってきたと思ってるんだか。いや、何年か具体的な数字はわからないけど。
ヒソカは指で胡座をかいている自分の上に座れと命令する。これには少女も首を傾げる。しかし命令は命令なので素直に背を預けるように座った。
するとヒソカの手が少女の左足に伸び、踵を掴みあげ、砕けた踵を更に砕こうとせんばかりに力を込める。
少女は声を上げそうになったが首元にトランプを当てられ、それが出来なくなる。『声を出すな』師の無言のメッセージだ。
「〜〜ッッ」
唇を噛んでしっかりと堪える。大丈夫、今までのに比べたらこんなの、平気だ。
「随分とぬるま湯に浸かっていたみたいだね…」
「警戒心がまるで無い。オマエはいつから人懐っこい犬になったんだい…？」
メキリ、と足から悲鳴が上がる。しかし少女は声を出さなかった。
「ボクが居なくなった途端コレだ。イルミに毒を盛られクロロに念を奪われそこら辺の念能力者にタイマンで負けて波に攫われ挙句死にかける。不甲斐ない弟子だよ全く…。」
「なんで知ってっうぐ」
「わざわざ口に出さなくちゃダメかい？声を出すな。」
たらりと首から血が垂れる。しかしそんな事はどうでもよかった。
(何で沈没した事を知って…黒チビとジャージ男に聞いた？いや、アイツらがそんな事一々報告するとは思えないし…何より面識があるかどうかも怪しい。)
「何で知ってるか、ボクは良い人だから特別に教えてあげる。」
「奇術師に不可能はないの。」
そう言ってヒソカは少女の足首に手を掛け、軽く捻る。ゴキリ、と鈍い音が鳴り少女の左足は言うことを聞かなくなってしまった。
(くそー…また折れた。レオリオにバレたら面倒なのに…)
まるで他人事。自身の足が折れたにも関わらず少女は平常運転だった。…そう、これが以前までの日常だった。
ボロ雑巾の様にいたぶられ、念の修行に明け暮れる日々。軽口は叩けても師と自分は決して対等では無い、少女はそう思っている。この流れの中で一切の抵抗が無かったのがその証拠。
ヒソカの毒は少女の頭を確実に蝕んでいた。
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かぴばら2(プロフ) - クロムさん» 遂にバレた！！！そうです！DINARです！！初めて見た時にすげぇー！！やらせてぇ！！と思って衝動的に書いてしまいました…。今見るとすごく拙くてツッコミどころが満載なのでいつか書き直したいと思ってます…。コメントありがとうございます！ (2021年4月29日 20時) (
レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - スカルジャック？ (2021年4月29日 9時) (レス) id: 11c6fe3903 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - ピポ助さん» ひぃ…コメント今気づきました遅くなって申し訳ないです！ やっぱりイルミは病んでないと始まりませんね！これからも頑張ります！ (2019年9月11日 21時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
ピポ助(プロフ) - コメント失礼します！イルミのヤンデレ具合が最高に好きです…！これからも頑張ってください！！ (2019年9月3日 1時) (レス) id: 4111e46406 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - 名無しさん» 大変永らくお待たせしました！またふらっとふわっと消えてしまうかも知れませんが、どうか御容赦願います。暫くは更新し続けたいと思っています！ (2019年7月5日 1時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴばら x他1人 | 作成日時：2018年6月6日 23時
