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『ちょっとアンタ達！何してんの！？』
「悪ぃ、マイキーが寝た。」
『はぁ？！』
とおんぶして、2人は帰って行った。
「なんかすごい子達だったね」
『アハハ』
2人が帰った後にマネージャーに言われ、テキトーに流した。
夕食時というのもあり、仕事終わりの人、家族できてる人でかなり忙しかった。
注文を聞いて、出来上がった料理を運び、会計をして…と、かなり動き回った。
『つーかーれーたー』
「お疲れ様。高校生なのに長引いちゃってごめんね」
『全然大丈夫ですよ！』
「これ良かったら食べて！」
と、最近できたケーキ屋の焼き菓子を貰った。
『ありがとうございます！お疲れ様でした！』
マネージャーに礼を言い、裏口から出る。
駐車場にバイクに跨った万次郎が居た。
なんで居んの？と声をかけようと思ったが、素通りしようとした。
「乗って。送ってく。」
と、ヘルメットを差し出しながら声をかけられた。
『いいよ。歩いて帰るし。』
「Aの家少し遠いでしょ。寒いし送ってく。」
はぁ、とため息を零し、ヘルメットを受け取りバイクに跨る。
「なぁ、来週クリスマスだろ？空いてる？」
『あークリスマスはイヴもバイト。』
「はぁ？！なんで？！」
『クリスマスは人が沢山来て忙しいからね。あと親の店手伝わなきゃいけないし。』
「マジで言ってる？」
『あーでもファミレスでのバイト終わって、親の店手伝うまでに2時間くらいなら空いてるよ。』
「じゃあその2時間俺に頂戴。」
『別にいいけど』
「やったー！あ、家着いたよ。」
『ありがとう。』
なんで、クリスマスは空いてる、なんてこと伝えたんだろなんて思ったが、今思えばきっとこの時には万次郎のこと好きだったんだと思う。
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作者名：もあ | 作成日時：2021年6月9日 12時
