なっちゃったから《iw》 (ページ13)

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到着したのは近くの海が綺麗な街

インスタ映えスポット的なのがあったり海鮮丼美味しかったりお洒落なカフェあったり

ドライブにはもってこいって感じの場所

駐車場に車をとめて五分くらい歩いたところにあるビーチに向かう

なんとなく歩いてたら自然と隣に照先輩がいて

このときは全く気づいてなかったんだけどきっとこれもさっくんとかの計らいだったのかもしれない

『運転ありがとうございます』

iw｢いえいえ、笑｣

ふっと足の速度を緩めるからなんだろう、って不思議に思えば何も言わず自然に車道側に回ってくれて

またドキッとしてなんか照れちゃって

あれ、？って

いつもと違う場所で見る照先輩にまた異常なくらいにドキドキした

・

写真撮ったり波でぱちゃぱちゃして遊んだりしてたらもうお昼の時間になってて

近くのバーガーのお店結構混んでそうだからテイクアウトで車で食べようってことになった

何故か今日多いこのコンビ

私と照先輩で買い出しに行くことに

iw｢ねえ佐久間って普段からあんな感じ？ずっと元気じゃん笑｣

『さっくん体力底なしですよ笑』

お店に向かう最中

楽しそうに笑う照先輩の横を歩くのも今日で少しは慣れた

と、思うんだけど毎回ドキドキする胸を自覚してるあたりそうではないらしい

iw｢あ、明日1限からなの忘れてた、バイトもあるし、笑｣

『うぁ〜〜、バイト、』

バイトって言葉に項垂れる

そうだ私も入ってた、それに明日から何故かシフトリーダーに昇格してる、憂鬱

そんな私に"めっちゃ嫌そうじゃん"って照先輩

『なんかシフトリーダー任されちゃって、心配っていうか』

iw｢へぇ、今のとこ長いんだ？｣

『高校からなんでまあそれなりに、』

向いてない向いてないって首を振ればそう？って照先輩

リーダー出来そうだけどって言われるから驚く

だって今までリーダーなんてした事ない
まとめ役なんてできる自信ないから

『えっ、そう？...ですか？』

iw｢はっ、笑うん、周りからの信頼あるじゃん｣