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ab side
佐久間からきた連絡に思わず頬が緩んだ
やっと9人でゆっくり集まれそう
dt｢阿部なんか嬉しそうだね？どうした？｣
sk｢あぁ、佐久間から今連絡来てこの間言ってた勉強会決まりそうだよ｣
kj｢あぁ！合同勉強会！テスト近いもんなぁ、今回も頼むで阿部ちゃんせんせっ！笑｣
後ろからひょこっと顔を出した康二がニカッと太陽みたいな笑顔を見せる
テスト前に勉強会開いてる俺、多分みんなに甘いんだろうね笑
wt｢てかさー、俺阿部ちゃんが佐久間と仲良かったとかこの間聞いたんだけどさ。なんで言ってくんなかったの？｣
翔太が頬ずえをついた状態で聞いてくる
ギクッてしたのが自分でもわかった
まだちゃんと話してなかったんだよね、、
ab｢ライバル校だったからさ、私情交えるのも違うかな〜って、言えなかったの。ごめんね、｣
みんなちょっと困ったようなでも納得してるような微妙な顔つきで
きっと優しいから言いにくかったのかな、とかちょっと責任感じちゃったりしてるのかな
ab｢でもこうして仲良くなれたし！ほんと俺は、｣
mg｢阿部ちゃんさ｣
俺の声をさえぎったのはめめの声だった
いつもみたいな真っ直ぐな目で優しくて、だけど力強い声に俺も言葉を飲み込んだ
mg｢阿部ちゃんはさ優しいから、きっと俺らのこと考えてくれたんだろうけど、それで阿部ちゃんが悩んだり辛い気持ちになるの俺はやだ。｣
mg｢阿部ちゃんの優しさは阿部ちゃん自身を苦しめちゃったら意味ないんだよ、｣
"だからそういうとき俺は阿部ちゃんのこと守りたい"
そう言ってくれためめ
何かを感じるより前にぐっと涙が込み上げてきてこぼれ落ちそうだった、だけど我慢した
ab｢ありがと、めめ｣
お礼を言った声が震えてるのが自分でもわかった
照れたように笑うめめに自分にはない強さを感じてそれがなんだか頼もしかったんだ
kj｢めぐきゅんええこと言うやん！ほんまそうやで！阿部ちゃん優しすぎるんやて｣
dt｢気持ち分からなくはないけどね、俺らだって仲間なんだから｣
wt｢...お前はもっと頼れよ、ちょっとは俺らのこと困らせろ｣
ab｢...ありがとう！みんなっ｣
勉強会楽しみやわ！って康二の声でいつもの雰囲気に戻って、
舘さんが軽く肩を叩いてくれて
みんなの優しさが暖かくて嬉しくて
この人たちが仲間で友達で、良かったなって改めて思えた
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作者名：いーみ | 作成日時：2022年7月15日 9時
