上上吉の九人九色 (ページ23)

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mg side

mg｢うぁー、ねみぃ、｣

帰ってきてみれば案の定誰もいなくて直ぐに自分の部屋に上がってベッドに倒れ込む

しょっぴーとデュエットする機会また逃した

だけどあの場で須野高の奴らを見て見ぬふりして素通りなんて俺にはできないし

しょっぴーがGOサイン出さなくても1人で乱入してたと思う

俺は正直雪城と須野高がライバルだとかそんなのどうでもよくて

だからまあ学校同士の関係だしタイマンする時はしてたしライバル意識も俺なりにしてるつもり

だけどひとりでいる時にアイツらを見かけたら意味無く体力消耗したくないから目につかないように通り過ぎるようにしてる

mg｢手、組んじゃえばいいのに｣

今日初めて手を組んでみて改めて思った

俺らが手組めば絶対強いのに、

アイツらが仲間だったら今よりも毎日楽しくなりそうなのに

こんなことしょっぴーに言ったらキレられんのかな

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kj side

机に手をぶつけた時に明らかにぶつけただけやない痛みがして思わず手を引っ込めた

見てみれば手の甲の端っこの方に傷

血、でとったんか、
もう乾いとるけどな

なんでついた傷かは考えんでもわかる、今日怪我するようなことあの喧嘩しかしとらんから

kj｢蓮きゅん、、楽しそうやったなぁ、｣

蓮きゅん楽しそうに喧嘩しとったんよ、

楽しそうにってのもおかしいかもしらんけどイライラした感じとかちゃうくて

..."須野高の奴らと手組んでやる"蓮きゅん楽しそうやったな

俺らと須野高はライバルなのに

俺も...楽しかった

自分の中でもなんかモヤモヤして苦しかった

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ru side

目黒...なんて言ったっけ、れん、だっけ

俺が殴られそうになった時に助けてくれた人

やばいと思った時に突然現れたライバルの大きな背中に俺は安心感を覚えてしまった

なんであのとき安心したのか、

チンピラに乗って俺らを潰そうとする人だっているかもしれないのに

あの場で安心できたのはきっと駆けつけてきたのが雪白の人達だったからだろう

佐久間くんにも言った通り俺は雪城の人達のことが気になってしまってる

...また一緒に協力したいと思ってる

ru｢...なんて、絶対無理なのに、｣

出来もしないことを望んでも苦しくなるのは自分

そんなこととっくに分かってるのに

雪城と手を組むことを望んでる自分がいた