上上吉の九人九色 (ページ20)

今日:13 hit、昨日:33 hit、合計:100,946 hit

・ページ20

・

sk｢...正直よ？佐久間さん別に雪城のこと嫌いとかじゃないから手組んじゃえば最強なのになぁって思うこともあるんだ｣

ru｢...うん｣

sk｢だけどそう簡単にはいかないじゃん？それに対立関係とかよく分かんないし、だからいわふかに任せてんのよ｣

大人になってくのって難しいんだよなあ〜、って佐久間くん

ru｢...俺ね｣

sk｢、うん？｣

ru｢ライバル関係ってのがあったからなんとなく嫌いだったの、雪城｣

別に俺がなにか危害を加えられたわけじゃない

だけど入学して佐久間くんたちと仲良くなった時には、いやそれより前からずっとライバル関係だったから

だからなんとなく、俺も好きじゃなかった

ru｢だけど今日俺達のこと助けてくれた5人見たらね、、ライバルなのになんでだろう、って｣

sk｢...｣

ru｢なんで俺らライバルなんだろうって思ったんだ。俺、もっと雪城の人たちのこと知りたいって思っちゃったの｣

sk｢ラウ、｣

俺は気になっちゃったんだ、雪城の5人が

普段は俺たちを見て嫌そうな顔をするアイツらが俺たちを助けるために体を張ってくれて

どんな人なのか知りたくなっちゃったんだ

少し前までの俺ならこんなこと微塵も思ってなかったのに

sk｢...やっぱこのままじゃもったいないよなぁ、｣

ため息を着くように佐久間くんが呟いた一言は

静寂に包まれた空気に馴染んでとけた