上上吉の九人九色 (ページ17)

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iw side

やばい、殴られる

そう思って目をつぶったけど不思議と衝撃はこなくて

そろりと目を開ければ目の前にはさっき俺を殴った男の手を掴んでとめている渡辺がいた

wt｢......武器とかだせぇ、｣

そう一言呟いた渡辺はパイプを持つ男の手に蹴りを落として

離した鉄パイプを遠くの方へ投げ捨てた

dt｢立てるか？｣

iw｢え、あぁ、おう｣

その間に宮舘が俺の横に来て肩を支えて立ち上がらせてくれた

背中がまだ少し痛むけど大したことはなさそうだ

iw｢、なんでお前らが｣

dt｢今はどうでもいいだろそんなこと｣

宮舘は俺を立ち上がらせたらそのまま周りのヤツらに殴る蹴るの反撃を始めた

周りを見たら渡辺と宮舘だけじゃない

阿部、向井、目黒の姿も

｢ふざけんなっ、なんだよお前ら！｣

mg｢あ？ふざけてんのおめぇだろ、こんなもん使って恥ずかしくねぇのか｣

鉄パイプを奪い取った目黒は相手の背中を踏みつけてそう聞いていて

その声からひしひしと伝わる怒りにこっちまで震え上がりそうになってしまった

fk｢照っ、大丈夫か？｣

iw｢あ、おう。それよりコイツら、｣

fk｢...わっかんないけど今は相手ヤるのが先っしょ｣

近づいてきたふっかもなんで雪城の奴らが加勢してきたのかはよく分かってないみたいだけど

佐久間とラウが周りのヤツらを倒していく姿を見たら俺らがこんなにボケっとしちゃいられねぇって思って

目の前のやつにパンチを一発お見舞してやった

低く唸ってそのままズルズルと倒れたそいつ

一発KOかよ

iw｢、しょーもねぇ｣