上上吉の九人九色 (ページ15)

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多分これが全ての始まりページ15

dt side

多分これが俺たちの始まりだった

いつもと同じようにサボったりサボらなかったりまばらに授業を受けていれば気づけば放課後で

特に目的地もなくぶらぶらしてた

kj｢カラオケいかへん？久々にしょぴの美声聞きたい！｣

wt｢ふはっ、やめろよ笑｣

mg｢俺しょっぴーとデュエットしたい｣

そんなことを話しながら今日はカラオケに行くのかと思われた時

騒がしい声が聞こえて見てみればそこにいたのは

dt｢...あれ｣

kj｢あ、須野高？...と誰やアイツら｣

ab｢あー、、ほらこの間俺らにも絡んできたヤツら｣

須野高が絡まれてたのはこの間俺らも絡まれたヤツらで

大学生くらいのチンピラ集団みたいな

やたらめったら喧嘩売りまくってるめんどくさいタイプ

wt｢...別に俺らには関係ねぇし｣

そう言ってそっぽを向いた翔太

確かに俺らには関係ない

そう思ってみんな歩き出そうとした時だった

mg｢まって、あれ、｣

目黒がぽつりと呟いた一言でみんながまたその様子を見る

そこには鉄パイプを持って加勢するチンピラ集団がいた

kj｢え、やばいやん、てかあかんやろ武器とか｣

康二が焦ったように呟く

俺らがここで何を言っても向こうの状況が変わるわけなくて

岩本が後ろから来たやつに鉄パイプで背中を殴られてて、

mg｢...っ、翔太くん｣

曲がったことが嫌いな目黒は悔しそうに翔太の名前を呼んだ

今すぐ飛び出したい気持ちは山々だけど相手は須野高だから

なんとか自分を抑えてるんだろう

wt｢...｣

dt｢翔太、｣

wt｢......いくぞ、｣

俺もあんなの見てたら気分悪い

そう思って隣の相方の名前を呼べば

小さく呟かれたGOの合図

きっと翔太も見てていい気はしなかったけど相手が相手だからなかなか言葉が出なかっただけなんだろう

翔太のGOサインに目黒が飛び出して

それに負けない勢いで翔太が続いた

俺も阿部と康二と目を合わせて頷いて駆け出した