52話…年上。 ページ4
デュース「Aって、17歳だったのか…？」
「誕生日はまだだったけれど、そうね。17の歳よ。」
エース「てことは、一応先輩なわけ…？」
「元の世界では、ね。
この世界では新入生扱いなのよ。だからエースたちと同じ1年よ。」
グリム「驚きなんだゾ……」
「まあ、1年でよかったと思うわ。だって私、この世界のこと何も知らないもの。
それなのにいきなり2年とかにされても、困ったと思うわ。」
デュース「そ、それもそう、っすけど…」
「ああ、敬語も使わなくていいのよ。
今更使われたって、違和感しかないし。」
エース「そ、そうか…。
で、どこのクラスなの？」
グリム「学園長が1年A組って言ってたゾ！」
デュース「なんだ、同じクラスじゃないか。1時限目は魔法薬学だな。」
グリム「ウヒョー！なんか楽しそうなんだゾ！」
エース「結局魔法使えないままだけど、大丈夫なんかな……。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
１時限目は魔法薬学とのことで、私たちは実験室へと行った。
クルーウェル「お前たちが今日から俺の担任クラスに入った新顔か。
ふぅん、珍しい毛色をしているな。悪くない。
日ごろから手入れを欠かさないように。
俺の名前はデイヴィス・クルーウェル。気軽にクルーウェル様と呼んでいいぞ。
さあ、さっさと席に着け。授業を始める。
……まず基本的な知識として、薬草と毒草100種類の名前と見分け方を、お前らの小さい脳味噌に叩き込む。
菌糸類はまた別だ。散歩中に知識なく口に入れて中毒にならないように、いずれ覚えてもらう。
犬はすぐ拾い食いをするからな。
テストで赤点をとる生徒が一匹も出ないように、厳しく躾けていくからそのつもりで。」
デュース「なるほど。……ところでキンシルイってなんだ？」
エース「げー。オレ、暗記系苦手なんだよなー。」
グリム「草なんか、美味いか不味いかだけわかればいいんだゾ。」
「先生。100種類覚えました。」
「「「はぁ！？」」」
クルーウェル「……もう覚えたのか？」
「そうですけど。」
クルーウェル「優秀な子犬もいたようだ。
よし、お前は特別に次のステップに進むように。」
エース「覚えろって言われて、まだ10分も経ってないじゃん…」
デュース「ほ、本当に覚えたのか？」
「暗記なんて5分もあれば終わるわ。」
グリム「ゆ、優秀どころじゃないんだゾ……」
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雪月 葵(プロフ) - ZiOg05さん» ありがとうございます！明日には続きを更新する予定ですので、お待ちください♪ (12月31日 21時) (
レス) @page15 id: b2cd9cb0a8 (このIDを非表示/違反報告)
ZiOg05(プロフ) - 面白いですね。続き待ってます。 (2023年4月24日 20時) (レス) @page15 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪月 葵 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/862c35d2fa3/
作成日時：2022年8月4日 21時
