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『んふふ〜♪』
らしくない鼻歌なんてものを口掴みながら、私が向かう場所は日曜日の学校。
今日はジョングクの試合なのだ。
ジョングクは今回珍しく真面目に部活へ行っていたし、活躍が楽しみで仕方ない。
お昼ご飯も張り切って作ってきた。
学校に着くと、圧倒的な人数のジョングク応援隊。
まああんだけ顔が良ければいくら彼女が居ようと女子は目をハートにしてジョングクを見ている。
少しの嫉妬心に気付かないふりをしながらも応援席の端っこに座ると、一瞬にしてジョングクと目が合う。
JK「Aー!!!」
お腹の底から出したような声で私の名前を叫んだジョングクは、そのまま腕で大きくハートを作ってウインクをしてきた。
はあ、カッコつけちゃって。……カッコイイんだけども。
そっからすぐに試合が始まり、ジョングクはその場にいる全員を魅了するようなプレーをしてのけた。
ほんとに私の彼氏であってるよねあの人。
特に取り柄もない自分がみっともなく感じちゃうよ。
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JK「A、俺のプレーどうだった?」
『かっこよかったよ。』
JK「やった。昼ごはん食べたい。」
『うん、食べよ。』
私がお弁当を広げると、ジョングクはキラキラとした目でそれを見る。
JK「まじでうまそ。これで昼からも頑張れるわ。」
『それはよかった。』
「……あ、あの、チョンジョングクくんですよね」
色々と雑談をしていたら突然女の子の声がして2人で振り向くと、顔を赤くさせたか弱い系女子が1名。
私とジョングクがご飯食べててしかも会話中なのに。せめて話が途切れるの待とうよ。
そう思ったのは私だけではなかったみたいで。
JK「うん、そうだけど何?」
「ちょっとお話があって、」
JK「今?」
「は、はい。出来れば向こうの方で…」
JK「俺今彼女と飯食ってんだよね。ここじゃ無理なの?」
「ちょっと話しづらいといいますか、」
何が言いたいか大体分かったわ。
JK「告白?」
あ、ド直球に聞いちゃうんだね。好きだよそういうとこ。
「………そ、そうです」
JK「なら断らせてもらうわ。俺彼女いるの分かるよね。」
「で、でもっ」
JK「でも、何?」
ほお、これが無言の圧力ってやつね。
その後女の子は去っていき、ジョングクは何食わぬ顔してご飯を再開させた。
何だかとてつもない安心感に包まれた日曜日の正午。
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ルル - 殺しにかかっていますねぇ!無事に死にましたけども!!!!! (2022年8月18日 23時) (レス) @page50 id: 878ac2fc15 (このIDを非表示/違反報告)
ジン:ユンギ - きゃー!ジョングガ!てめえ、どんだけ甘いんだ!ユンギ!お前、グクに塩を加えて丁度良い味にしてやれ!ユンギ:ヒョン.....そんなことする必要ないよ。俺は甘いグク が好きだ。ジン:ゑ? (2020年9月21日 20時) (レス) id: 01400b95f4 (このIDを非表示/違反報告)
ssjぺん - はにくんきたああああああ!!!!!CARATなので嬉しいです!!少しARMY入ってるぐくぺんだからすごいすき (2020年7月6日 23時) (レス) id: 29224f56f6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し47445号(プロフ) - 私的にはもうちょっとグクに溺愛されてる感出してほしいです! (2020年7月3日 13時) (レス) id: 2e2d4047e1 (このIDを非表示/違反報告)
じぇむ。(プロフ) - 美音希_Mingi_ARMYさん» そんなそんな、ありがとうございます・・・・・・ (2020年6月16日 16時) (レス) id: 7f6330a344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じぇむ | 作成日時:2020年6月10日 16時