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窓ガラスが割れ、こちら側へ硝子の破片が飛び散った。

それとは別の物が頬を掠める。
ツゥ、と血が流れた頬を抑えた。


『狙撃手か…』


しかし、弾は1つしか放たれていないのかこれ以上の追撃はない。
怪訝に顔を歪め、とある事実に気が付きドクリと心臓がはねた。


何故1発のみなのか。重症を与える必要が無いからだ。

掠り傷で十分。



グラり、と視界が揺れる。
頭が痛い。吐き気がする。手足が痺れ、意識が朦朧としてくる身体に抵抗する間もなく重力に従って地面に倒れ込んだ。


『…こッれ、は…思った…以上、に…』


バタバタと扉の向こうで足音が聞こえる。



「Aさん、すみません失礼しま…ッッ、Aさんッッ!!!」



中原君の声が聞こえて、ギリギリで保っていた意識がフッと途切れた。





◇◆◇



なんだ、なんだ、なんだ!!


中原の頭で嫌な予感で埋め尽くされる。

Aの居る首領室が外から襲撃されたのだ。外に居た構成員が空から降ってきた硝子の破片に気が付き中原へ報告された。



扉の前で、ドアノブに手を掛け手が震えた。

もし、もし彼女が死んでしまっていたら…??
Aは非戦闘員だ。

ポートマフィアの下っ端でも無防備は彼女を殺すのは容易い。

ーーーいや、Aさんに限ってそれは無い。きっと。


憎き太宰の一歩後ろをついてまわり、アレの思考を先読みし事前に手を回していた彼女が襲撃程度で!!



「Aさん、すみません失礼しま…ッッ、Aさんッッ!!!」


扉を開け、部屋に入った。


そこに、Aはいた。



「Aさん!!!!」




血痕は見当たらない。しかし、彼女は床に倒れ込み苦しげに呼吸を繰り返している。



「すぐ救護班を呼べ!!Aさんの様子がおかしい!」


部下にすぐ様命令し、彼女を抱き上げた。


ヒュー、ヒューとか細い息づかいに心が締め付けられた。

ーーー彼女が先程述べていた異能ウイルスか?
なんで、よりにもよってこの人に…!



視界が真っ赤に染まりそうなほど怒りが湧き出る。

許す事など出来ない。

首領では飽き足らず、初恋の人までも。




「Aさん…救護班が来たら、すぐ任務に向かいます…そんで絶対、ウイルス異能力者を殺します」



彼女が起きていたなら救護班など待たずに任務へ行けと苦言を零しそうである。

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(プロフ) - 更新されるの楽しみに待っています! (2021年6月11日 12時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
琥珀恋歌(プロフ) - ずーっと繰り返して読んでいます!とても面白いです!もう更新はされないのでしょうか?更新されることを願っています! (2021年4月18日 0時) (レス) id: 7cd883aad7 (このIDを非表示/違反報告)
黒翔(プロフ) - これまでの夢小説とは一味違っていてとても面白いです。もう更新はされないのでしょうか? (2020年3月25日 9時) (レス) id: cd3e9475c4 (このIDを非表示/違反報告)
ユウリ(プロフ) - 螺旋さん» 楽しんでもらえて嬉しいです〜(^^)布教も兼ねての作品なのでこういう作品が増えてくれると最高です推し最強説よ流れろ〜〜 (2019年10月19日 15時) (レス) id: 7b452ad7ad (このIDを非表示/違反報告)
螺旋 - 読んでてめっさ楽しいです!!自分も夢主と似たような感じなので(笑)こういう夢小説が少ないので嬉しいです!増えろぉぉお!! (2019年10月9日 23時) (レス) id: db579f6a09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウリ | 作成日時:2019年10月5日 12時

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