もう、離してください

廿漆 ページ31

Aside


人生誰しもが

「うわ、なんでこんなに私ついてないんだろう」

って思う経験を必ずしたことがあるはず



私？

まさに今ですよ今



お分かりの通り数日前に煉獄さんとちょっとあったのに…

なのに！

単独任務が終わって帰ってる途中鎹鴉が突然私の元に来たと思えば

「炎柱、煉獄杏寿郎ト共ニ任務ニムカエ！」

だそうです

どんな顔して会えばいいですか？


流石に気まずい
それがちゃんとした恋仲ならいい
しかし私と煉獄さんはそういう関係では無い

『はぁ……任務、嫌だな……』

炭「Aか？溜息なんてついてどうしたんだ？」

いつの間にいたのか

『あれ？炭治郎だよね、なんでここにいるの？』

炭「今は任務が終わって帰ってるところだ。Aは？」

『私も同じ。善逸と伊之助が居ないってことは単独任務？』

そんなところだと返事をする炭治郎はやたらとニコニコしている

炭「どうかしたか？」

『なんかニコニコしてるなぁって。いい事でもあったっぽいね』

炭「そんなに顔に出てたか？」

『かなり』

恥ずかしいのか顔を少し赤くする炭治郎
可愛いなぁなんて思っちゃったりする

炭「かっ、可愛いなんて男に使う言葉じゃないだろっ…！」

心の声漏れてた？
なんか前にもあったなこんなこと
無意識に思ったことが口から出ちゃうんだよね
でも恥ずかしいとは思わない

だってほんとに可愛かったから

『ｸｽｯ､そこまで赤くならなくてもいいじゃん。なにも女にだけ使う言葉じゃないんだよ可愛いって』

炭「〜〜〜ッ！///」

炭「そ、そうだ！俺ちょっと善逸達と会う約束してるからもう行かないと！じゃあまたなA！」

炭治郎もそんなに上の階級なわけじゃないけど忙しそうだな…

今度お菓子でも持って行ってあげよう
ついでに箱の鬼の事も聞いてみようかな









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炭「可愛いのはAの方だろ……」

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