もう、離してください

拾陸 ページ19

屋敷に放置されていた人たちをみんなで夕方になるまで埋葬した

そこへ鎹鴉がやってきて山を降りろとの命令だった

3人と移動をしていると着いた先は藤の花の家紋の家で、怪我をしたから休んでいいとの事



『私はここで休むほどの怪我をした訳じゃないから自分の屋敷に帰るね。炭治郎達はゆっくりするんだよ』


炭「あぁ、ありがとう。気をつけて帰るんだぞ」


善「えぇーー！Aちゃん帰っちゃうのぉ！？一緒に休もーよー！！」


相変わらずうるせぇな


善「酷すぎじゃない！？そこまで言わなくても!」


『あ、ごめんなさい心の声漏れてました？』


善「あーーーーー！！！！(汚い高音)なんなのもう！？なんでそんなに意地悪なの！？」


『これが素だと思っていただければ』


善「あーそうかい！ごめんなさいね！！」


まぁじでうるっさw


『伊之助』


あの事件の後教えて貰ったその名を呼ぶ


伊「アァ？」


『後でちゃんと謝るんだよ』


伊「……………………………」


『返事』


伊「……おめぇに言われなくてもわかってるっつーの………」


『そう、ならいいさ』


聞かなくてはいけないことがある

それを今思い出してしまった

でも…

知り合って間もないのにいきなりそんなこと聞いてもか

ほんとにあの箱の中身がアレなら切らなくてはいけない報告しないといけない

『今はまだ知らないフリしてもいいかな……』


炭「ん？何か言ったか？A」


『ううん、なんでもない。じゃあそろそろ帰るね』


炭「また今度な」





そう…

また今度…

次に会った時に聞けばいい









というか

あの木にいるの鎹鴉じゃない？

いや、帰り道でたまたま見つけたんだけど

それがどうにも鎹鴉に似てるのよね


『誰の鎹鴉なんだろ』


じっと見ていたらどこかへ飛んでいってしまった

もしかしたらただの見間違いかもだけど









早く気づけばよかった

私達と同じ方向へ向かって飛んでいったことに

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