金属バットを振り回す【FGO】 (ページ5)

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「おーい、起きてくれよーホームズ」

ゆさゆさと何回も揺らしているが一向に起きる気配がない
彼女はこれからバイトで家を開けなくてはいけない
なので寝ている人間を1人置いていくわけにはいかないと思ったのだ

名探偵は彼女のことをずぼら呼ばわりしたが彼も負けていない、と心の中で強く思った

只今の時刻は7:30
家からバイト先のコンビニまでは約20分
しかし10分前より早く行動を取れ、と口を酸っぱくして言われていた彼女はこの時間には出なくてはいけないのだ

しょうがない、メモでも残そう。と今から行くコンビニの行き方など必要そうなことは書いておいた

「いってきます」

誰が返事をしてくれるという訳ではないが彼女はボソッとそう言って家に鍵をかけた

コンビニへ行くと先輩方がもう働いていた

彼女は昨日の路地裏に居た時とはまるで別人のようににこにこしていた
きっと誰もが別人だと自信をもって言うだろう

「おはようございます」
「おはよーっす」

先輩が爽やかな笑顔で返してきた
キャスターという名だが、彼女にはどうも外人には思えなかった
というのも彼はあまりにも日本語が上手だったからだ

まあ先輩がただ単に得意ということもあるので本人には伝えていない