金属バットを振り回す【FGO】 (ページ28)

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ちく、としたのは一瞬で彼がいつも常備している注射器は真っ赤になった

終わった、と思ったら注射痕からまた血をちう、と吸われた

「うわ、貧血になるぞ私が」
「別に今から運動もしないだろう」
「夜ご飯食べたい。でも作るの大変」

うーんと考えながら先程注射して取った血を何かの瓶に入れた

「しょうがない、何か作ってあげよう」
「え、いいよ、イギリス料理まずそう」
「冷凍食品があるじゃないか」
「最高かよ」

じーっと血がいつ止まるか見つめていたが血は止まらない
止まるどころか出続けている

「やばい、血が止まらない」
「普通のことだよ、確か…まあ、ガーゼで抑えておけば止まるさ」
「そんな適当な」

溜息を吐きながらガーゼを取りに行こうとしたらフラッときて倒れそうになった

「取ってきてホームズ」
「まさか僕に頼んでるのか？」
「私の血飲んだでしょうが」

小さい舌打ちをしたが名探偵は取ってきてくれた

「さすが英国紳士。それと良いサイズに切ってくれたら嬉しいのになぁ」
「君、僕を上手く使えると思わないでほしい」

と言いながら彼女の腕に合わせて切ってくれている

「あーこんなに大変なら唾でも吐きつけてやれば良かった」
「君に良心ってのが無いならやればいいじゃないか」
「冗談じゃんかよ」