金属バットを振り回す【FGO】 (ページ18)

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美術館に到着した

彼女の町の美術館は剣が飾ってある
何故かは分からないが今は分からなくてもいいことだ

「多分剣のところらへんにいるんじゃない？随分と勉強熱心ですな」
「剣ってのはあっちかい？でもそっちと反対にいる」
「反対？絵の方じゃん。自分の絵でも見てんの？」
「まあそういう英雄もいるからね」

絵画のところへ行くと小学生にもなるかならないかくらいの男の子が恰幅の良い男と絵を眺めていた

「どっち？」
「恰幅の良いほうだな」
「セイバー？」
「ああ」
「ぽよぽよ？」
「あ、でも見てるのは自分の絵じゃなさそうだぞ」
「あの男の子がかいたのかな？」
「そういうのがあるのか」

「なんだ、貴様ら。先程から私のことをじろじろ見て」
「やめてよセイバー！恥ずかしいじゃん…」

ギロリ。
全てを包み込むようなお腹とは反対に目は殺してやると言わんばかりだった
痩せたらなかなかの美男子であると見えた

「わお、こりゃどこかの王様ですかな。名は知らないけれどセイバー殿、どうか私めの質問を許していただきたい」
「して、どのような。戦うのであればここは困る」
「彼はルーラーなので…質問はどこかで暴れたりなどしていらっしゃらないかというものです」
「ルーラーとな、ならばそこまで畏るな。戦わぬ相手にそこまでせぬ」
「セイバー、だれ？知ってるの？」
「安心しろ。彼奴らは敵ではない。味方でもないがな」
「じゃあ暴れてない？坊や、正直に教えて」
「うん！セイバーは暴れてない！」

天使のような笑顔に彼女は目が眩んだ
しかし名探偵はどこか気に入らなかった
…具体的には言えないが…

「ありがとう坊や、それとこの絵は？」
「僕が描いたの！セイバーのね、好きな人！」

本当に小学生が描いたものなのだろうか、疑うほど美しい

セイバーの愛する人は黒髪の外国人だ

それくらいしか進展はなかった